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【武道アカデミー台本】持病について話します

武道アカデミー 台本 病気について話します

冒頭

今日の動画は、同じ病気を持ってる人や最近、診断を受けた人。に伝えたいと思います。
また、そういう病気もあるんだって知って貰えれば良いなって思ってます。

あと一部の医師や治療に対して過激な表現も有ります。ご了承ください。でも真実です。

また僕自身の今後も含めて動画で語るのが必要かなと感じていたので、もし良ければ、聞いてください。

チャプター 1

持病について話します。
僕は潰瘍性大腸炎という病を25年前から患っています。発病したのは中学3年の受験の頃です。
中学3年というと多感な時期で、今思っても、色々ストレス溜まっていたんだと思います。

どんな病気なのかっていうのを簡単に説明しますね。

潰瘍性大腸炎は大腸全体もしくは部分的に炎症が起きる病気です。大腸の粘膜に炎症が起きて酷くなると、びらんや潰瘍ができます。
僕の場合は大腸全体型なんですが、特にS字状結腸から直腸にかけて炎症が酷くなり易いです。
炎症がなんで起こるかというと、免疫が関わっていまして、免疫はウイルスや細菌などの異物の存在を察知すると体内から追い出そうと活発になります。このときに腫れや痛み、発熱などの反応が起こります。この反応のことを「炎症」っていいます。
炎症は体にとって不可欠なんですが、過剰に起こると体を傷つけることになるんですね。
ドラクエでいうと免疫がメダパニの呪文かけられてるようなもんです。混乱してるんですね。
つまり潰瘍性大腸炎は自分の免疫機能が暴走を起こしたり誤作動を起こしたりして、自分自身を攻撃してしまう病気なんですよ。

なぜ暴走したり誤作動が起こるのかは、まだ原因が解明されていないので難病に指定されています。

人によって症状の差があったり、同じ治療でも効果のある人とない人の差があることから、最近ではオーダーメイドな病気と言われています。
チャプター 2

僕は25年間で10回以上入院してるんですけど。中学・高校で1回ずつ、後は21歳から23歳までの間で半年に1回、33歳から38歳までの間で1年に1回…。

主な症状としては、
頻繁な
・下痢
・血便
・腹痛
・発熱
・貧血
・体重減少
最近になって酷いのが、
・自律神経の乱れ
合併症では
・痔瘻

酷い時はトイレは1日20回以上行きます。
トイレから帰ってきたと思ったらまた行きたくなるんですね。
んで、下痢もどんどん水っぽくなっていって、次は血便。そこに真っ赤な鮮血便がでるんです。
僕の場合、腹痛はあまり酷くなかったんですけど、体重が減少して体力も筋肉も無くなって次第に寝たきりです。
そういう状態ですから、自律神経も病んでしまってリラックスが難しくなります。

また、さまざまな合併症が発現することがあります。
例えば痔瘻と言って、何度も下痢が続くと肛門付近の直腸に小さな小さな穴が空いて、そこに細菌が溜まって肛門以外のトンネルが作られてしまうんですね。
それは凄く痛くて、発熱もして普通に歩けなくなります。
常に膿みが出るので、下着も汚れてしまうし、酷いと紙おむつをしないといけなくなります。

潰瘍性大腸炎っていう同じ病気にかかった有名人では、安倍晋三総理大臣とか高橋メアリージュンさんとがいます。

でもね潰瘍性大腸炎は、治療の結果、症状を抑えることができれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能なんです。食事制限もそんなに気にしなくても大丈夫です。但し、辛い物とかあんまり油っこいもの、砂糖を多く使った甘いものは正直お勧めしません。

潰瘍性大腸炎と似た病気にクローン病がありまして。潰瘍性大腸炎は炎症の部位が大腸であることに対して、クローン病は口腔から肛門まで消化管のどの部位にも炎症が起こるのが特徴です。

で、僕は2年前からクローン病という診断も受けました。

チャプター 3

ここからは少しだけ武道に絡めた話です。
僕ね、武道を始めたのが20歳からなんですけど、中学・高校を除くと、この病気も20歳からまた活発になってきたんですよ。
その頃は半年に1回入院してたんで。

ちなみに僕の場合、入院期間は約平均して30日。
ひと月入院期間で入院前の1ヶ月はバリバリ体調悪い状態。退院後の1ヶ月はリハビリ期間なんで、3ヶ月間ほぼほぼ働けない状態。
で、働けないから経済的にもピンチが続きます。

当時は闘病しながらも、武道にも励んでいたんで心は折れづらかったです。
武道で培った精神があったから乗り越えられたなって言っても過言じゃないですね。

その頃、病院の先生とか周りからはね、「一生、治らないね」とか、「近いうちに手術して腸を取らないといけない」って言われてたんですけど、唯一、僕が通っていた宗武舘道場の川村先生、恩師なんですけど。「今は治らなくても、医療は進歩してるから、いつかは治る時代がくるよ」っていうポジティブな言葉で、僕はその言葉を希望に乗り越えてきました。

で何より腸を切り取ったら、運動が出来ずらくなるので、熱中していた武道も出来なくなるじゃないですか。だから医者に勧められても頑なに断り続けてましたね。

チャプター 4

この病気は、年々増加し続け、2014年頃には日本で約17万人の患者さんが登録されていました。2015年に一度、症状の軽い人は除外されたらしく、今は数字上で14万人くらいだったと思います。で、どちらかと言うと10代から30代くらいの若い方が発症しやすい病気です。男女関係なくね。

現代病の中でも右肩上がりに増えづけているもんだから、たまに陰謀論ちゃうかな?って空想したりしちゃいますわ(笑)

お医者さん的には、大腸ガンのリスクもあることから、大腸の切除も勧められるんですが、これに関しては僕は疑問を感じていて、僕の場合の発症率で20%から25%なんですよ。
発症するかもしれない、未来が分からないリスクばかり強調されるんですけど、逆に70%から80%は発症しないってことですからね。
僕は自分より若い子が大腸を取ってしまったというTwitterの投稿見て、すごく残念な気持ちになるんですよ。

ここで、ハッキリ言います。
全てのお医者はあなたの為に手術を薦めたりしません。
医師には医師の都合がある。
医者にも家族があるし。
少しでも病院の経営にプラスになる選択をしているといこと。
手術をするってことが、実績にもなるしお金にもなるってことです。

なので、お医者さんのいう情報だけを鵜呑みにしないようにね。今はネットでいろいろ検索出来て、情報も出てくるからしっかり吟味して下さい。

これが今日動画で伝えたいことの一つです。
お医者さんは、あなたのその後の人生までは責任は持ってくれませんよってこと。

僕も20歳の時に、大腸取った方が良くなるはずだよって医師に何度も勧められたんですけど、「じゃあ、先生。大腸切ったら二度とこの病気で苦しむことはありませんか?」って聞くとね、「分かりません」って答えるんですね。

炎症のある箇所の大腸を切除して繋げても、また繋げた部分が炎症になるケースが多いんです。最終的に大腸を全部取ったら、症状はなくなるんですか?
無くなりません!!
小腸が大腸代わりになるんですけど、今度、小腸に炎症ができるんです。

切ったからって治らないんですよ。
それって、切り損ですよ。
大腸摘出したのに治らないなんて可哀想じゃないですか。

もちろん手術が直ぐに必要な場合がありますよ。
大量出血したり狭窄<きょうさく>(腸管の内腔が狭くなること)、穿孔<せんこう>(腸に穴があくこと)などがあります。
最終的に決めるのはご自身なんで悔いのない選択をしないとです。
病気の体験者はあなたですから。
お医者さんがこの病気になってるわけじゃないんですよ。

誰かに判断を委ねず主体性を持ちましょう。そうしないと、失敗した時にいつも人のせいにしてしまいます。

いいですか、綺麗事だけではない。
医者には医者の都合、病院には病院の都合、また製薬業界の都合ってね。
大人の事情というのが渦巻いてるもんです。
見抜く目ってのを大事にしてください。


チャプター 5

治療について話していきます。
25年もこの病気で過ごしていて、入院も10回以上、繰り返しているので、病院でできる処方はほとんど経験しました。
結論をいうと、ペンタサ、アサコール、プレドニン、その他…。

いろいろ試しましたけど、効果があったと思われるものはなかったように思います。
まず、体感は無かったです。
薬以外だと、注腸とか白血球除去療法とか便移植、試しました。
効果のある人もいるようですけど、僕には効き目がなかったですね。

ただ5年くらい前に初めて、レミケードっていうバイオ製剤を試した時に体感があって、凄く効き目が良かったです。
CRPっていう血液検査で分かる炎症数値が明らかに減っていて、その時は下痢とかも治まって本当に良かったって心底感謝しました。
だけどね、残念なことに3週間しか保たないんですよ。
3週間したら、またシンドイ体になっちゃう…。
レミケード以外でもバイオ製剤はあるんですけど、僕の体にはレミケードが一番合っていたようです。

で、今の治療はどうしてるかっていうと、2019年ですから、昨年です。広島の病院に行きまして、青黛って言う漢方薬を処方してもらって、それを飲んでいます。
自分でも漢方薬のお店で青黛を買って飲んでたことがあるんですけど、その時はあまり効果は感じなかったです。
広島の病院で処方されているのは、独自の調合されているみたいですよ。あと1日に飲む量は本当に少ないです。
これを10ヶ月飲んでいて、CRPもかなり抑えられて、見た目も健常者と変わらないくらいになりました。
もし、広島まで行ける人がいたら、是非一度試してみてはとアドバイスいたします。
広島漢方でググったら出てきます。

サプリメントとか健康食品の類は期待できる効果はないです。治療薬ではないのでね。ネットワークビジネスの商材とか何度も勧められたりしましたけど、医薬品でありませんから。健康の補助の為のツールでしょ。同じ病気になってない奴が、これで治るってドヤ顔してると腹立つんだよね。
一発、顔面に入れたくなるね。効果なかったらお前払うんか?って言ったら、逃げるからね、そいつら。自分の言葉に責任感ないんで。

治る治る詐欺に引っかからないようにしてくださいね。

病院以外の試したことは、気功かな。
気功は効果がありました。ただやっぱり経済的に通うのは難しかったです。

チャプター 6

日常の中で、仕事、学業でも、病気のことを知らない人には、色んな屈辱的なことを言われます。何気ない言葉でも傷つきますよね。

「またトイレに行くの?」
「我慢できないの?」とかね。

我慢できねーからいくんだよって話でしょ。
「体調悪かったら休めば?」
稼がねーと食ってけねーんだよってね。

他にも辛かった言葉はね。
「いつもチャンスの手前で倒れて藪内くんって残念だよね」とかね。

「俺だったら、何度も倒れてる君に仕事を頼むことは出来ないな…分かるよね?」

辛いね。笑

自分が辛くて苦しい思いをしたりとか、もしくは家族とか近い人に病気を持っていないと分からないですよね。
人って自分が苦労しないと分からないもんですよ。

自分が辛い経験すると人にも優しくできる。相手の気持ちが分かる様になる。

この病気に関わらず周りに苦しんでいる人がいたら、優しく接してあげて下さい。

僕ね、恩師の川村先生に言われた言葉で、「優しさと強さは相半しないよ」って教えて貰って。今でもそれは大事にしています。

強い人は優しい。
それはなんでかな?って考えた時にね。
強さはを備えている人は、余裕があるからだと思います。
僕が武道を習った時、強くなりたいという一心がありました。体も小さいし、大きい奴に負けたくないって思ったのね。
習いたての頃は自分の技試したくて仕方なかったりしたんだけど。
上段者になっていくに連れて、そんなことはどうでもよくなっていったわけ。
それも一つの余裕だよね。

チャプター 7

今日は、僕の病気のことで体験したこと、感じたこと。25年分の1を抜粋してお話しました。
今も僕は治療中です。

28歳から33歳までの5年間は、治ってしまったんじゃないかってくらい、症状もなくてウンコもするっとバナナのような立派なのが出てたんですけどね。

今はまだ下痢が多いし、トイレの回数も多いね。

また寛解期に入れるように試行錯誤ですが、治していきたいと思います。
病気って、突然なったような感じがするんですけど、表面に現れる前にゆっくり進行していくんですよ。
反対に治る時も、徐々になんで、めげずに頑張って行きたいと思います。

僕がこの先、武道の活動をする上でも、避けては通れない気がして今回、動画にしました。

病気でしょっちゅう倒れるから、不安だし君には仕事の依頼を出来ないって言われてもね。
やっぱり自分の体なんで、誰かに代わって貰えるわけじゃないから。
受け入れながら、それでも生きるのを諦める訳にはいかないじゃないですか!

生きること、生き抜くこと、生かされてること。それを感じないとね。

ちょっと長くなりましたが、最後までご視聴ありがとうございました。

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