どうせいろいろ考えるんだから、大事にしたいことはもっとシンプルでいい。
自分のことを表すワードをいくつかあげてみるなら、『考える』というワードは必ず出てくると思う。
中高大と勉強することが好きだった。
社会人になってからも、職業としては、クライアントさんが何をしたいのか、どうしたらそれが実現できるのかを一緒に考えることを仕事に選んだ。
友人と話すときも、『なんで人ってそう思うんだろう?』って話が盛り上がるし、映画を見ているときには『この世界ってどういう世界なんだろう』と考えを巡らすうちに、話についていけなかったりもする。
考えて考えて疲れることもあるけれど、なんだかんだでこの性分は、自分でも好き。
ところで、ここ一年くらいは、ライフスタイルが色々変わった一年だった。
2年前に、『なんか、これまでの働き方はバリバリIT広告の身を削る働き方だったけど、自由に気楽に生きたい』と思い、SNSマーケの会社を退職した。
そのあと『いやー、しばらくはもうこんな長く休むことは無いだろうよ』と思って、2ヶ月半休み、フルリモート・残業なしという会社に転職。
ところがひょんなことから無職になり、今は無職(フリーランス)になって半年経とうとしている。
去年に考えていた『自由に気楽に生きたい』っていう言葉が、意図せず実現されたわけだけれど、今の生活を落ち着いて考えると、正直、心地よくはない。
自由な時間があって、自分で仕事も選べて、なのになんで心地よくないんだろう。
なんかその答えは、この8ヶ月参加したコミュニティPOOLOでの体験にある気がした。
(POOLO6期卒業制作)
あたらしい旅の学校 POOLO
前職で働いていたとき、フルリモートだったから、勝手にワーケーションをしていたのだけれど。
そのフッカルモードのときにふとInstagramに流れてきたPOOLO。
旅 × コミュニティ、なんかそれだけで、何も考えずに参加を決めていた。
POOLOで別に学んではいない。
POOLOってなんなのかというと、8ヶ月を経た今でも、一言で万人に伝わるワードは未だに見つかっていない。
一応、『あたらしい旅の学校』という言葉を掲げてはいて、いろんな講師の方が講義をしてくれるのだけれど、新しい知識を学ぶ場所ではなかったと思う。
もちろん、講師の皆さんは豪華で、どの方の講義もとても楽しかった。
ただ、『その知識でもって、明日からすぐに仕事や生活に活かそう!』というものではない。
でも、講義を含めたPOOLOのコンテンツを自分の身体に通すことで『自分が感じることを知る場所』であったなというのは、自信を持って思う。
違うことが楽しい。
POOLOのコンテンツの中で、振り返ると、とても大きな価値だったのは、人との交流だったように思う。
講義の前後には、毎回数人ごとのトークタイムが必ず存在するし、9ヶ月の間で4回のグループワークがあるし、『積極的に1 on 1しよう』っていう呼びかけが毎回ある。
そもそもあんまりそのあたり知らずに入ったのもあったし、POOLOに入ったときに感じた価値観の違いに、僕は最初結構面食らった。
これは、POOLOに入った初期に出会った言葉たち。
いや、ほんとに全然これまでいた環境で聞いたことがない言葉ばかりで、めちゃくちゃ怖かった。
正直、入ってミスったなと思った。
あー、これ、会話をしていってもわかり合うことが無いんだろうなと、正直思った。
とはいえ、せっかくお金を払っているからには、講義は出て、グループワークも一応やろう、と思って出ていた、グループワークの2ターム目。
このタームは結構自分にとって転換期だったように思う。
「旅って、『遠くに行こうよ』『海外行こうよ』っていうことだけが大事なのかな?」
ということを言ったことがあった。
そんな旅自体に疑問持つような話って、POOLO的には受け入れられないんだろうな、って勝手に思っていたんだけれど、実際に話してみるとそれがとても盛り上がり『じゃあ僕たちが考える良い旅ってなんだ?』っていう話をじっくりたくさん話して、正直、その数ヶ月で一番楽しい時間だった。
33歳になって、とっくにそんなことわかってると思っていたけれど、話してみなくちゃわからないんだ。って改めて思った。
全然、わかっていなかった。
きっと言っても仕方ない。わかりあえない。
ものの断片だけみて、勝手に妄想して、考えすぎて、尻込みしてしまっていた。
考えすぎるのも良くないね。
チームの発表のときは、他のチームで『旅や生活には手触りが大切だ』という言葉に出会い、なぜかめちゃくちゃ感動してしまった。
その言葉を使った彼も、なんか勝手に違う人種だと思っていた。
考えすぎるのも良くないね。
だから、これまで話したことなかったひとと話してみるという企画をやってみることにした。
話してみると、自分では思いも至らなかったような考えや経験、生き方がを色々と聞くことが出来て、そのどれもが楽しく思えた。
自分とは真逆の価値観をもっている人も当然いる。
それに共感は出来ないことだってあるけど、その違いこそが楽しいんだ!って、思えた。
最初に聴いたときに、『わかりあえない』と思った言葉たちも、その時振り返ると、『これまで触れてこなかった言葉たちは、なんて面白いんだろう』って思えた。
同じ言葉なのに。不思議なことに。
大人になると、大体似通った価値観の人と話すことが多くなる。
違う価値観を持った人とは、ちょっと話しただけで離れていけばいいし。
そんな中で、こんないろんな価値観をもった人と話せるって、とても楽しい経験だと思う。
なんとなくなんだけど、POOLOはこれからもっと、旅に対する価値観も本当に多様な人が入ってくるんじゃないかなぁとちょっと期待している。
それこそ、『隣町に行くだけでも旅だし、めっちゃ楽しいよね?』って人が入ってきたり、『色々エンタメある中で、なんで旅が一番楽しいの?』って疑問をもった人が入ってきても楽しいと思う。
旅ってなんだろう?がいろんな言葉で会話される空間になっていったら、もっともっと楽しいんだろうな、ってワクワクしている。
別に留年しないんだけど。
今を楽しむ
そういえば、POOLOでは、自分の強みや大切にする価値観を理解しようという時間もある。
そのきっかけにストレングスファインダーを使用するのだけれど、上位はこんな感じ。
『共感性』『適応性』『最上思考』『戦略性』『親密性』
なんかまぁ、その場その場でいい感じに仲良くなって適応して、頑張って成果出す人だぜ?みたいな感じ。
まぁ多分間違ってないし、そうだろうなぁ、って思ってた。
で、今回、POOLO最終回を迎えるに当たり、ふと、上位ではなくて、下位を見てみた。下から
『目標思考』『自我』『未来志向』『慎重さ』
あ、これ…
圧倒的に未来のことをしっかり考えることに向いてない人や。
なんか改めていろいろ納得がいってしまった。
(もちろん、下位が向いていない、って意味ではないことも理解したうえで)
人と話すときだって、何をするときだって、先のことをモヤモヤ根拠もなく考えて、前に進まなかったり、モヤモヤを抱えたままでいて、気持ちがぼんやりしたり。
今を楽しめていないじゃないか。
最後の最後に、ちょっとしたことで、何かモヤが晴れそうな気がしている。
今を楽しむことも違いを楽しむことも、明確に講義とかで教えられたことではなかったと思う。
だけれど、間違いなく、POOLOで人に関わったりするなかで、感じる事ができたものだと思う。
なんで今、楽しくないんだろうか。
さて、遠回りしたけれど、最初の話に戻ってくる。
なんで心地よくないんだろう。
それはまさに、今を楽しめてないということと、違いを楽しめてない。
ということに尽きるんじゃないだろうか。
POOLOの中では出来てたはずなのに。
毎日いろんなことを自分で決められるのに、『将来のお金のために働かなきゃ』『せっかく自由時間なんだから仕事じゃないことしなきゃ』って、なんか色々考えて、挙句の果てには『考えるのがそもそもしんどいから考えることから逃げよう…』ってゴロゴロ時間を使ったり。
もっと仕事も生き方も暮らし方も沢山選択肢はあるのに『これまでと違うことをして、生活苦しくなったらどうしよう』って、ありもしない不幸の事を考えたり。
何をしていたってどうせ考えちゃう。
未来のことを考えたってどうせうまくいかない。
考えすぎる僕だから、目標はシンプルでいい。
明日も明後日も、一個だけ、ちゃんと自分に問いかけて生きて、選択していきたい。
僕は今日、幸せだろうか?
忘れないように、その日思ったことを書いていきます。ちょこちょこ文体変わると思います。