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大手町の"うまい、やすい、はやい" #リトル小岩井

 仕事が長引き、遅めのランチ。大手町の地下街の端、時刻は14時を回っているにも関わらず活気に溢れたお店がある。先客2人の後に並んでどれを食べようか、メニューを眺めながら気分と相談する。それにしても、全てが安い。大盛りもたったの60円。こういうお店はピンかキリのどちらかであることが多いからハラハラしてくる。

 並びながらメニューを決めあぐねていると、すかさず店員さんに注文を聞かれて自分の優柔不断さを知る。いや、9種類という絶妙な品数が私を優柔不断にさせている。メニューは多すぎても、少なすぎても良くない。この絶妙な品数のラインを保つか、1品で真っ向勝負してほしい。なんて思考の寄り道をしながら、醤油バジリコ(620円)に決めた。

醤油バジリコ(620円)

 緑がバジルかと思っていたらピーマン、他にはトマト、海老、マッシュルーム…と620円でこれだけ入れてもいいのかと純粋に疑問を抱いてしまうボリューム感。バジリコで想像する緑の香りではなく、醬油ベースの辛くないペペロンチーノのような日本人好みの和風パスタ。なんだかお皿が可愛くて、初めて食べるはずなのに食卓の大皿を思い出して懐かしい気持ちになる。昔を思い出して、今日はわんぱくに頬張ろうと心に決める。

 湯気を発散しながら熱々で渡されるパスタ。頬張るにはまだ熱かったが、昔と違って今なら我慢して食べ進められる。太麺がもちもちの生地感と食べ応えを持ちながら、オイルのコーティングが次の一口を止めないフロウを作り出す。ピーマンの緑味も、トマトの酸味も、海老の海味も、マッシュルームの山味も、具沢山だからこそ全てをしっかり感じられるお得感。

 後ろにも並ぶ人たちがいるので一息つく暇もなくお会計をして店を出た。こんな短時間で味わうにはかなり勿体ない美味しいパスタだった。来週は何を食べようか。

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