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こだわり抜いた素材の純粋無垢なチョコレート #green bean to bar CHOCOLATE
カカオ豆の選別から丁寧に行う中目黒のbean to barチョコレート専門店。ダークチョコレートだけでなくエクレアやドリンクも用意しているので、チョコレートにあまり興味がない人でも十分楽しめるのも魅力的。
ダークチョコレートは王道のカカオ含有率70%と85%の2種類がメインで、カカオと砂糖のみで構成された純粋な味。2000円前後といい値段がするのは、砂糖もオーガニックシュガーにこだわっているからだろうか。和紙で包装しているのもさりげなくて素敵なポイント。
今回はベネズエラ(南アメリカ北部)とマダガスカル(アフリカ大陸南東部の島)のチョコレートを手に入れた。
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東京 ‐満月の塩‐ 1944円
➀月読み紅甘夏 -FULLMOON HARVEST-
green bean to bar CHOCOLATE × にしだ果樹園
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限定版は紅甘夏を混ぜた分カカオ含有率が減るが、50%とは思えないほどの香りに襲われた。鼻の奥に留まるビターな香りは、華やかでいて香り高い。それでいて苦みは感じさせない、“香りの嗜好品”とも言えそうなレベル。どうやらベネズエラはクリオロ種という古くから栽培されている高品質なカカオの産地らしい。
紅甘夏はピールになってチョコレートに混ぜ込まれていた。カカオのビターな香りが引くと、じんわり顔を出してくる柑橘系の甘み。何片か食べ続けていると徐々に甘夏が優勢になっていく。薄暗いシックな雰囲気から、明るく夏らしい陽気にグラデーションしていく味。
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bean to barでは王道の70%は、装丁を開くと同時にカカオの香りも解放された。香りが外気に混ざって消えてしまうのが勿体なく、包みを開ける瞬間も気が抜けない。こちらはふわっと広がる酸味が特徴で、カカオ率の割に軽やかな味わいが子どもでも食べやすそうな印象。
伊豆大島の海洋深層水から生まれた塩のおいしさも明らかで、まったくカドのないまろやかな味。おかげでチョコレートの酸味から塩味へのシームレスな変化と共に、塩が引き出した甘みも感じられた。
まだまだチョコレート初心者だが、bean to barはハマると抜け出せないかなり深い世界だと感じている。素材にこだわり、それぞれの個性を引き出す仕事は、自然を大事にする東洋的価値観にも通じるところがある。
カカオからチョコレートまでの長い道のり、装丁を開いた瞬間の香りとの出会い、口に入れて感じる味わいと鼻に上る再びの香り。産地と製法によって異なる味わい。全ての生産過程が凝縮された結晶だと思うと、かなり魅力的に見えてくる。
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