皆の中にあるスサノオを目覚めさせろ113/365
すさじいから語られた話を小説にまとめた「すさじいと過ごした夏」。
この本を読んでもらうとわかりますが、すさじいは神話を昔あった話のようには捉えていないようです。
神話って、昔の物語のように語られてしまうことが多いですね。
確かに、子供用の読み物なんかに「ヤマタノオロチ伝説」なんかも一緒に出てきます。
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました・・・
みたいな感じで接することも多いと思います。
しかし、日本の神話は基本的には古事記や日本書紀などに書かれた文献が元になっています。
世界的にも民族に伝わる神話はそういう位置づけである場合が多いでしょう。
大事なのはこれって、そもそも何・・・?っていう視点です。
神話?神の話?
こういった話は学校で習うことでもないし、確かなエビデンスもないし、中々掴みづらいところがあります。
しかし、あらためて考えてみると、神話が神の話とするなら、それは昔話ではなく、今にも関係ある、今にも鳴り響いている何か力の話と捉えた方が辻褄が合います。
昔話と捉えた時点で今の自分とは関係ないと思ってしまう・・・
しかし、しかしそんなことはないのです!
大いにあるんです!
すさじいはそういうことを現代人に伝えたいんだと思います!
この世のしくみと考えた時も、私たちはついつい、それを考える主体をその世界の外に置きがちです。
しかし、それでは本当の世界はいつまで経ってもわかりません。
世界はそれを思考する主体の立ち位置を、外に持ってきた途端、時間と空間に捕まってしまい、実態がわからなくなるのです。
時間と空間に捕まっている状態がまさにヤマタノオロチに捕まっている状態といえるのです。
すさじいは、それを剣で断ち切れと言います。
それはスサノオになれということです。
つまり、皆の中にあるスサノオを目覚めさせろということなのです!
もう、ぼやっとしている時間はありません。
まずは、自分はヤマタノオロチに捕まっている状態なのではないか・・・?
と疑ってみる姿勢が大事です。
まずは静寂に身を委ね、自分をしっかり、見つめてみましょう。
きっと、スサノオの声が聞こえてくるはずです・・・