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人気があるから人気がある

世の中に出回っているものはたくさんある。

その中には人気のあるもの、ないもの、様々だ。

商売を考えると、人気は売上に直結するから、死活問題。

どうやって人気を得ようか、考える。

こういう人気のバロメーターはメディアを見ればわかってくる。
テレビやネットには人気のものが、日々紹介される。

人気って不思議で、なんだか分からないけど人気があるという状態がまた、人気を膨らませる。
人気があるから行ってみた、食べてみた、見てみた、という経験はそのことに興味を持っている人が多い分、話のネタにもなる。
だから、人気がまた人気を呼ぶ。

結局マーケットはそれを逆手にとって、人気がありますよという形を先に作ってしまう。

人気を意図的に作ってから、人気を生み出すような手法。
それをメディアを使って繰り出す。

だから、自然とメディアへの意識が強くなり、その結果、メディアは権威を持つようになる。

そういうマーケットに参入して、商売をすると、必然的にメディアを頼らざるを得なくなる。
その結果、メディアが肥えていくばかり。

こういうメディアを頂点としたビジネスモデルはもう限界を迎えている。
こういう構造は結局ピラミッド構造を作り出し、一部の富裕層と多数の貧困層という格差を生んだ。
世の中、どこを見ても、こういうピラミッド構造になってしまった。

だから考えなくてはならないことは・・・
ここからどうして脱却していくのか?
ピラミッド構造を壊していくには?

ということになる。

こういった構造は社会的な変化が必要ではあるが、その前に個人個人の考え方の変化が絶対的に必要だ。

人気があるから人気がある、というような現象はほとんど誰かによって作られている。

だから、自分がそういうものに目が入った時、本当にそれが必要か?と自分に問うてみる必要がある。

それよりも、本当に自分が欲しいもの、欲しいこと、体験、自分の内側から湧き上がってくるものに目を向けた方が良い。

それが人気があろうが、なかろうが関係ない。

自分の内側から湧き上がるものだから、外には理由はない。

内なる衝動や内発的動機を重視していく。

そこにフィットしていく為には、いつも自分の気持ちや感情に注目している必要がある。
自分と繋がれていないと、内発的な動機が分からない。

油断していたら、外発的な誘惑に引き込まれ、気がつけば人気があるから・・・という理由で、ものを選んでしまうようになる。この辺りのメディアの戦略は見事だ。相当意識していないと太刀打ち出来ない。

その結果、格差社会がどんどん強固になっていく。

しかし、この社会を作っているのも、私たち一人一人。
一人一人の選択。

どこにお金を使うのか?誰にお金を使うのか?
自分が本当に欲しいものが分かれば、意外とそれは近くにあったりする。
今はネットでその情報やそのものも簡単に手にいれることが出来る。

だから、本当に欲しいものはなんだろう?本当にやりたいことはなんだろう?という問いの方が大切。

ある意味、情報を遮断して、自分と向き合うことの方が大事になってくるこれからの時代。

自分を覆ってきた鎧を少しづつ外して、身を軽くしていけば、誰もが思い出すことが出来るはずだ。

元々、持っていたもの。

はじめからそこにあったもの。

一人一人の意識が変わっていけば、自ずと社会も変革を起こしていく。

世の中なんて変わらない、社会を変革するのは自分じゃない、と考えるのではなく、まずは自分から。

自分の内的世界が豊かになるように、自分を肥やしていこう。

内的動機が有機的に繋がるネットワーク、コミュニティが新時代の形。

もうその萌芽があちこちで芽吹き始めている。

内なる芽に眼を凝らす。

静寂の中に光を探す。

雪が溶けたら、そこからスタートだ。