【謎解き攻略レビュー】リアル脱出ゲーム「怪人眠るオペラ座からの脱出」
小説「オペラ座の怪人」を題材に、絢爛(けんらん)な歌劇の世界と、原作作品の持つミステリアスなイメージに相応しい謎解きを体験することができるリアル脱出ゲームでした。
「オペラ座の怪人」は、フランスの作家ガストン・ルルーの小説。醜い顔を仮面で隠した「ファントム」とオペラ座の「歌姫」の悲哀を描き、映画やミュージカルなど多くの作品が作られています。
今回のリアル脱出ゲームでは、原作で描かれる豪華絢爛(ごうかけんらん)な歌劇の世界と、怪人が潜むオペラ座のミステリアスなイメージはそのままに、分かりやすい内容に再構築されていました。
最大の特徴は、舞台劇さながらの演出。キャストさんが演じるオペラ座の支配人や歌姫が登場し、芝居かかったセリフ回しや、オペラ歌手の歌声響く演出によって、物語にぐんぐん引き込まれていきました(通常公演では録音音源、特別公演ではプロの生歌が披露)
※2023.04.28現在 特別公演のチケットは全ての日程で完売しています
また、謎解きは怪人が残した暗号を解き明かしていく設定。手持ちの資料や会場装飾等から必要な情報を読み解く「情報分析」がポイントとなる問題が多かった印象です。怪人と歌姫の手紙のやり取りといった原作要素や、音楽に関連した小道具を取り扱う事もあり、ミステリアスな物語と演出にとても良くマッチしていていました。
余韻を残したまま終わっていくストーリーなど、原作のオマージュが端々にまで感じられ、原作ファンが楽しめることはもちろん、「オペラ座の怪人」のタイトルは聞いたことがあるけれど、古典作品の鑑賞はちょっと敷居が高いな・・・と、感じている人にもオススメできる高いエンターテイメント性がありました。
それでは最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!
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