見出し画像

技術ブログ継続1年:書き続けることで得られた成長と変化

2024年の新年の目標として「週に1本技術ブログを書く」と決めて早1年。なんと継続できています。そして、技術ブログを書き続けたことで、自分自身に色々な変化が起きました。

本記事では、2024年の1年間を振り返り、技術ブログを始めたキッカケや自分自身の変化をまとめます。文字多めの長文記事になってしまいましたが、アウトプットに躊躇されている方の、背中を押すことができれば嬉しく思います。

なお、本記事は、SORACOM MVC2024の選出いただいた背景も書いているという文脈から、SORACOM Advent Calendar 2024シーズン1にエントリーしています。SORACOMのデバイスを用いた記事は、シーズン2に別途エントリーします。

■ 技術ブログを書こうと思った複数のキッカケ

何年も前から、ぼんやりとアウトプットしたいと思っていましたが、全く実行に移すことができていませんでした。そんな中、2023年に複数のキッカケが重なり、2024年1月から本格的に書き始めることができました。そのキッカケを振り返ります。

◎ 『ゼロ秒思考』赤羽雄二さんの影響

私は、仕事の進め方や文章の書き方など、『ゼロ秒思考』で有名な赤羽雄二さんのやり方を、大変参考にしています。『ゼロ秒思考』の中では、頭の中の思考を、紙の上に言葉として書き出すことの重要性と、言葉にする訓練として「A4メモ書き」を強く推奨されています。さらに、ブログ執筆も薦めておられます。この本は超絶オススメです。

赤羽さんが文章術に関する内容をポストされていたので、抜粋引用します。全文はポストをご覧ください。①〜⑤それぞれの詳細が書かれています。

ビジネスパーソンの超速文章術 5つの鍵
①言うべきポイントをさっとA4メモ書きする
②迷わず、止まらずに書ききる
③文は短く切る。冗長な表現はすべて削除する
④相手の立場で読み直す
⑤ブログを書く、本を出す 

出典:赤羽雄二さんのポストを抜粋

◎ ソラコムMaxの技術ブログの記事

ソラコムMaxの技術ブログの記事も、私の背中を押すキッカケとなりました。なんのために技術ブログを書くのかを考える上で、気づきを与えてくれます。一番刺さった文章を引用します。

技術ブログは普通のブログとは異なります。
未来の自分へのドキュメント です。
「あー、これ既にやったことあるなー。なんだっけ?」とググった先が自分のブログであってほしい、そんな思いで書いてみてください。

出典:初めての「技術ブログ」書き方のご紹介, ソラコム “MAX” 松下

◎ アウトプットしないのは知的な便秘

この言葉を聞いたのは、2023年9月に高知で開催された「JAWS-UG高知 Vol.13 & SORACOM UG四国」でした。この中でJAWS沼口さんがプレゼンされ、「アウトプットしないのは知的な便秘」という言葉が強く印象に残りました。便秘中だと自覚しました。
そして、このIT系のアウトプット文化がすごいなと感じています。私は機械系出身なのですが、私の知っている範囲では、ここまでのアウトプット文化は無いように思います。

https://note.com/s_numaguchi/n/n6b56e1afe158

◎ SORACOM Advent Calendar 2023

2023年のアドベントカレンダーも一つのキッカケとなりました。それまでほぼブログを書いたことがなかったのですが、なんとか頑張って、通知に関する技術ブログをエントリーしました。今見返してみると、ちょっと読みにくい文章ですね。。ただ、これがあったからこそ、2024年1月からのブログ本格運用を実現できたと思っています。

■ 技術ブログを書き続けてどのような変化が起こったか?

上述した複数のキッカケから、2024年の新年の目標として「週1で技術ブログ書く」を決めました。コツコツと書き続けた結果、思いも寄らない変化が起こっています。

◎ 文章を書く苦手意識が減った

私は小学生のころから、国語が苦手でした。ただ、社会人になって、報告書作成、プレゼン作成、メール作成など、自分の考えや成果を言葉にすることは避けて通れないですよね。

著書『ゼロ秒思考』の中で薦められている「A4メモ書き」と、ブログ執筆を組み合わせることで、文章の苦手意識が減った感じています。文章構成を考えるスピードが上がったことで、資料作成やメール返信のスピードも上がり、仕事にも役立っています。

◎ 誰かの役にたっている感

技術ブログをコツコツと書いていくと、読んでくださった方からの反応もあり、楽しくなってきました。2024年はIoTを中心にアウトプットしましたが、IoTに関わる相談も何件か頂けるようになりました。これらを通し、誰かの役に立っていることも実感できます。

◎ 新たな人と情報との出会い

アウトプットすることで、自分の興味関心と同じ興味関心を持つ人と新しく知り合えたり、これまでだったらお会いできないだろう人に出会えたり、新しい情報を教えてくださる人が現れたり、という変化がありました。

◎ 登壇の機会を得た

SORACOM UGや JAWS-UGなど、複数のコミュニティの中で、登壇の機会を得ることができました。数年前までは考えられないことです。これをキッカケにコミュニティへの参加頻度も高まり、人や情報との出会いもありますし、モチベーションの維持にも繋がっています。

◎ SORACOM MVC 2024に選出頂いた

2024年に技術ブログを書き続けた中で、最も驚いたのはSORACOM MVC(Most Valuable Contributor) 2024に選出頂いたことです。下記の通り紹介頂いています。これは嬉しかったですねー。

■ 技術ブログをどのように書いているか?

ここまで、アウトプットのキッカケとなった記事の紹介と、私自身の変化をご紹介しました。ここでは、具体的にどのように技術ブログを書いているのかをご紹介します。

◎ 「A4メモ書き」でブログを書く!

基本的には、赤羽さんの「A4メモ書き」の手法を用い、思考を言葉にしています。「A4メモ書き」は、思考を言葉にする道具として、本当に役立っています。「A4メモ書き」をご存知では無い方は、一度著書『ゼロ秒思考』、Youtube、ブログ等を調べてみてください。

  1. まず、A4裏紙と書き味の良いペンを用意します。いきなりPCに向かわないことがポイントです。

  2. 次に、タイトル案を紙に書き出します。その中から一つの仮決めします。

  3. 4-5個の小見出しを書き出します。

  4. 各小見出し毎に、内容を4-5行で書き出します。

  5. ここまで書いたら、10枚弱のA4メモ書きをもう一度振り返ります。書き直したり、順番を入れ替えたりしながら、全体のバランスを取ります。

  6. ここまで仕上がったら、初めてPCの出番です。A4メモ書きを見ながら、どんどん打ち込んでいきます。

  7. 打ち込んでいると、もっとこうしようというアイデアが湧いてくるので、できる限り反映していきます。

  8. できれば1晩寝かしてもう一度見直します。または、生成AIで校正します。そのうえで、ブログを公開します。

■ まとめ

1年間の技術ブログ執筆を通じて、文章力の向上や新しい人との出会いなど、多くの成長と変化を実感しました。

アウトプットの大切さを改めて実感するとともに、何よりも「継続すること」が自分自身の成長に大きく寄与することを実感しています。2025年も技術ブログを通じて、自分の成長を深めるだけでなく、誰かの役に立つ記事を書いていきたいと思います。

この記事が、アウトプットを始めようとされている方の参考になり、背中を押すきっかけになれば幸いです。

本記事で書ききれなかった「アウトプット継続のコツ」を、下記記事に書きました。よろしければ、続編としてご覧ください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!この記事が参考になった方は、スキ、コメント、フォローいただけると励みになります。また、皆さまのブログ執筆に関する工夫やアイデアをコメント頂ければ嬉しく思います。

《参考》
・この本で紹介されている「A4メモ書き」というシンプルな道具は、思考を言葉にしていく上で本当に役立ちます。


いいなと思ったら応援しよう!