消費者を投資者と呼ぶ未来 Daily X #14
今回は、供給者側が「消費者」を「投資者」と呼ぶようになれば世界は変わる?といったお話です。結論は、呼び方変えるだけで見えるものが変わってくる→やるべきことが変わってくるという話となります。
新たな視点の必要性
内向けの施策が自動化省力化・コスト削減、外向けが市場開拓・顧客囲い込みという企業群。
さらなる「消費」を引き出すことにビジネスチャンスを求める情報産業・コンサル業界。
さらに新技術を持ち込む第四次産業革命……(注釈参照)
これらはすべて「供給者視座」または「供給者視座の消費者視点」で行われています。もちろんどれも大切なことですが、「生活者視座」で考えると、これらがわたしたちの「人生」を豊かにするわけではないと感じる人も多いのではないでしょうか。むしろ、人の努力と成長や、人のつながりの大切さが軽んじられていく危険を秘めているかもしれません。
ここで変化進化(イノベーション)のひとつの切り口を考えてみましょう。それは、供給者側が「消費者」を「投資者」と認識してみるということです。消費を投資に再定義することで、ブルーオーシャンなビジネスチャンスを発見するきっかけになればと思います。
注釈)第四次産業革命はロボット工学、人工知能 (AI) 、ブロックチェーン(仮想通貨)、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー(生物工学)、量子コンピュータ、モノのインターネット (IoT) 、3Dプリンター、自動運転車(スマートカー)、仮想現実、拡張現実、複合現実、プラズマなどの多岐に渡る分野においての新興の技術革新を特徴とする。(ウィキペディアより)
インダストリー4.0ともいう。(最新は5.0ですって...ww)
役割の再定義から見えてくるもの
1.生活者の能動的な価値創造の一環と捉える
「消費者」を「投資者」として捉え直すと、消費行動が単なる購入行為を超えて、生活者の能動的な価値創造の一環として見えてきます。例えば、製品やサービスに対するフィードバックを通じて企業に対してより一層の進化を促そうとしてくれる行動や、エシカル消費行動(地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動)に配慮することが、単なるオマケ・付加的要素ではないことに気づくきっかけにもなります。
供給者視座から抜け出れないと、「自分の仕事」と認知できないという「壁」にぶち当たるのですが…
2.感じかた考え方の背景、未来に向けてのニーズを洞察する
また、「投資者」は「消費者」よりも、未来への目的性と計画性を持ってものごとを進めるものだと思い至るでしょう。そうなれば、投資者の感じかた考えかたに対する理解を深め、その未来に向けてのニーズを洞察することが大変重要なカギになることもわかるはずです。(あくまで”はず”ww)
3.オープン・イノベーションを仕掛ける
そして、投資者の未来への目的と計画の実現ないし支援は、到底1社の力では成し得ないということも簡単にわかるでしょう。1社ですべてを成そうとせず、異種同士が共感できるコンセプトを掲げて連携・コラボレーションを仕掛けていくことが重要な「経営」課題として見えてくるはずです。しかしこれも、認知する頭があるかどうかが問題です。
とはいえ、の課題
実際には気づかない人が大半でしょうから、これこそドリーマー脳を鍛えるべき/ドリーマー人材を育てるべき理由だというのが、本研究室のメインテーマです。
まやかしの持続可能性からの脱却
この新しい視点は、真の持続可能な経済発展を推進する可能性も秘めています。消費者を投資者として扱うことで、企業はより透明性の高い、倫理的で環境に配慮したビジネスモデルを追求するという「内発的動機」を持てるようになります。これは企業理念を受け継いだ承継(経営者の代替わり)や、長期的な顧客関係の育みにつながり、ひいては持続可能な社会の実現に役立つことにもなるのではないでしょうか。
ここであえて言いたいのは、SDGsのような上から降りてくる綺麗ごとを借りるウソくさい持続可能性(サスティナブル)ではなく、「自分たちのやっていることが外から見ればまさに持続可能性(サスティナブル)の実践・模範例に見える」というのがカッコいいんじゃないかなーということです。
供給者・生活者の行動の変化
具体的にどんな行動を取っていくことになるのか?が、本当に知りたいことになると思いますが、これについては今後の記事にぜひご期待下さい。
今回もご覧いただきありがとうございました。m(_ _)m
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