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#6 寛解導入療法ⅠA2-初めての一時退院-
2022年12月23日から引き続いて寛解導入療法がスタートしました。
ステロイド剤であるプレドニンは引き続き日に3回点滴で繋ぎました。追加で週1のオンコビンが4回、ダウノマイシンが2回、3日おきロイナーゼが8回、髄注も2回しました。副作用の予防の点滴や服薬もありました。
この時期、世の中は冬休みシーズンでした。
クリスマスに正月、イベントごとが大好きな息子なので当初途方もなくがっかりしていました。ただ、どういうわけか年が変わる頃に治療に前向き、入院生活に前向きになりました。
後あとになりプレドニンによる気分障害の副作用が影響していたのかもしれないとは思いました。
それから感染症注意の時期でもありました。父親や主治医が熱で倒れてしまうこともありましたが、息子も私も何とか負けず持ち堪えました。
〈血液検査推移〉
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標準治療に加えて赤血球回復のための輸血2回、ATⅢ回復のためアコアラン、血栓予防のためフラグミンが使われました。
この寛解導入療法の期間に2度骨髄検査を行いました。血液検査の結果でBlastが確認されなくなった通り順調に骨髄内でも確認されず、
2023年1月17日血液学的寛解を達成しました。
目で見えなくなっても遺伝子レベルでまだまだ白血病細胞はたくさんあるようで治療は続きます。
寛解導入療法は基本的に点滴が外れないので治療終了まで一時退院はできませんでしたが、プレドニンを徐々に減薬し経口可になった2023年1月18日一時退院となりました。
次の治療を早急に始めたいので当初1泊と言われていましたが、2泊におまけしてもらい息子は久しぶりに家に帰りました。
昨冬より骨痛のせいで、体を動かさないことが増えて入院生活も長くなり筋力が低下してしまい家に入るためのちょっと高い段差を上がることができず尻餅をついてしまいました。
久しぶりの我が家も楽しむまでにはならず、むしろ他の家族の方が名残惜しくはありましたが、治療を続けるため病院に戻りました。