#10 再寛解導入療法ⅡB-苦手なエンドキサン&キロサイドと個室経験→本退院-
2023年7月19日から長期入院が必要になる予定の上では最後の治療です。前日の7月18日に入院し、エンドキサンの副作用に備え夜から点滴開始しました。
本退院まで後わずかというところと、薬が入るのが2週間程度であったこと、前回の長い入院から間があいていなかったところがあり気持ちの面では割合落ちついていました。
院内学級は早々に夏休み期間でお休み、そして本退院後復学になるので、復学支援会議の直前に転籍し、院内学級の先生たちともお別れでした。
病棟の夏祭りがありました。保育士さんを中心に病棟のプレイルームや空き部屋が飾りつけられ輪投げやおもちゃの金魚すくいやわたがしなどができたようでした。
私は都合で一緒に回れませんでしたがとても楽しそうでした。振舞われたアイスがとてもおいしかったみたいです。
治療内容としてはエンドキサン1回、キロサイド3日あけて4回3日あけてもう4回、ロイケリン毎晩14日間服薬、髄注を2回行いました。
〈再寛解導入療法ⅡB血液検査推移〉
標準治療に加え吐き気止めでプロイメンド、赤血球回復のための輸血1回、血小板回復のための輸血2回、痛み止めのロピオンを使用しました。
副作用による影響としては血小板が少ないせいで運動を頑張ったら紫斑ができてしまいました。
咳や喉痛など風邪っぽい感じがありましたが、コロナやインフルやその他感染症の検査は陰性でした。白血球が少ない時期だったので軽い感染はありそうでした。
治療が終わり血球の経過観察で退院時期を見ていた頃、家族にコロナ罹患者が出てしまい私や夫が濃厚接触者扱いで1週間ほど面会に来れないときもありました。
息子も濃厚接触者の接触者なので個室隔離の処遇となり寂しくてその時は挫けそうになっていましたが、
何とかこらえ、当時体調も良かったので看護士さんに相手をしてもらったりオンラインゲームをして楽しく過ごせました。
もう少し早くに白血球が回復するか、という期待だけありましたが、予定通りの動きで退院まで1カ月はかかりました。
退院のための検査をしました。
心電図
心臓超音波検査(心エコー)
レントゲン
頭部MRI
骨密度
蓄尿
すべてを終えて8月24日に髄注し体調が回復したあとPICCを抜き、レントゲンをとり無事を確認してから本退院となりました。
病棟を出る時病棟の多くの看護師さんや主治医、担当医が最後まで見送ってくれました。
あんなに嫌がっていた入院だったはずなのに息子の心は名残り惜しくてしょうがありませんでした。今度は退院後の元の生活に戻れるか不安になっていたのでした。
病棟には予定通りであれば8週間後にもう一度だけ入れます。しかし本退院を終えた後、戻りたいけど戻りたくない、病棟の扉は外と中大きな隔たりがあるのでした。
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