#4 骨髄検査と入院の始まり
2022年12月15日、子どもたちは学校に出ていくような時間に息子は病院に向かいます。
紹介状の先は昔からある大きなこども病院。幸い過去にお世話になることはなく足を踏み入れたのはこの時が初めてでした。
受付には朝からすでにたくさんの親子連れがいました。
骨髄検査は入院先の病棟内する場所だったのですが、そこににいくために、更にコロナなどの検査をするところに通され、
そこですでにしばらく検査のための入院するよう医師に言われます。
家族と離れ離れになる心細さを経験していたので入院だけは絶対に嫌だ、と。入院を決心するまでかかりました。
私も泣く泣く説得して何とか病棟につき大部屋に通されましたが、
それからも嫌だ嫌だを繰り返す息子。
しばらくして前回の入院と比べ私も病棟に入れたり、少し違いそうだと、何とか気を落ち着けようとしますが、検査のため絶飲絶食がさらに苦しめ体の中にいる病魔と一緒に息子を苦しめます。
検査が終わり落ちつくまで長かったです。
部屋の中では他病院に入院していたからと大部屋内でカーテン隔離されました。
入院からしばらくは歩いて移動もできなくなり尿瓶で用を足したりトイレに行くのも再び車椅子のお世話にもなりました。
尿瓶、息子も私も今は慣れっこですが、使いはじめは失敗してベッドをびしょびしょにお漏らしさせてしまったりもありました。
周りの子の顔は見えず音だけで探り探りでした。
しばらくは心も塞ぎがち荒みがちの息子でしたが、さすがは子ども病院、検査や治療のために保育士さんがいてサポートしてくれます。不思議と優しい保育士さんたちの声に息子も耳を貸していました。
検査結果について主治医から話を受ける少し前、すでに病気の確定や治療の計画が進んでいたのか、病棟の保育士さんから
みんな初めはそうなんです。でも長いから。じきに慣れますよ。
と声をかけられました。慰めとわかりますが、
まだ病気が確定してないし。入院するって決まってないし。
と、その時は大人気なく心の中で叫んでました。
夕方検査の結果について主治医からのお話に呼ばれました。
息子さんの病気は
急性白血病です
さらに細かくいうとリンパ球内の未熟B細胞が白血病化する
B前駆細胞急性リンパ性白血病です
血液内に白血病細胞が636個あり
骨髄検査の結果骨髄内に白血病細胞が約80%占めてました。体全体に広がっているため早急に治療を始める必要があります。
治療をすれば治癒するようになってきています。
また治療にあたっては効果的な治療を受けてもらうため
JPLSG-ALL-B19
という臨床試験に参加してもらうことになります。
明日更に検査をし、治療詳細をご両親に説明し治療を開始します。
と言われました。
病院のルールで当時面会は父母どちらか1人でしたが、説明は両親で聞けるとのことでホッとしました。
ただ、その前にその日受けた長い説明を家に持ち帰り夫にするのは知識が無さすぎて中々骨が折れました。
連日一日がとても長く感じていましたが、治る、という言葉を聞き、まだ良くわからないながらに希望の光が見えました。