薬剤師さん、栄養士さんの話-病院で出会った人たち-
病院で会った人たちの話です。
入院しているとき色々な人がときどき息子の様子を見に来てくれたのですが、今回はお世話になった薬剤師さんや管理栄養士さんたちのおはなしです。
薬剤師さん
言わずと知れたお薬の専門家です。治療が切り替わるタイミングで治療スケジュールや抗がん剤をお話をしにきてくれました。
病棟をまわる薬剤師さんは何人もいるようでした。研修期間中の薬剤師さんも来てくれました。たまたまか息子のところに来てくれる薬剤師さんは女性ばかりでした。
最初の頃は様子を聞きにきてくれても、薬剤師さんが何をしてくれる人かもわからない息子は心を閉ざし話すことができないことが続いていました。それでも
様子が見れれば良いんです。
と定期的に足を運んでくれました。
せっかく来てくれてるし、と私は支持療法での他の薬の候補について、薬の飲み方について、市販薬についてなど色々相談させてもらいました。
薬剤師さんたちは親身に相談に乗ってくれて、アドバイスをしてくれたり主治医に掛け合ってくれたりしました。
毎回必ずとはいえないまでも自分が困ってることに素晴らしいヒントをくれる薬剤師さんに息子もじきに感謝し応対できるようになりました。
栄養士さん
抗がん剤の影響で食に偏りがひどい時期、食べ物を食べれない時期、や普段から定期的に管理栄養士さんも様子を聞きにきてくれました。
最初の頃は様子を聞きにきてくれても、やはり塩対応な息子でしたが、食事は死活問題なので割合早いうちから栄養士さんとは話していました。
副作用で吐き気や口内炎のせいで飲み込むのがつらいとき、主食を麺類やおかゆなどの変更を提案したり、当日中に対応してくれるので、息子も慣れてきてからは色々お試しをお願いしてました。
抗がん剤治療中、味覚や臭覚が変わるのか、精神的なものなのかわかりませんが、病院の食事に手をつけないことが続くことがしばしばありました。
家でも学校でも残さずよく食べる子だったので、匂いや見た目もおいしそうで、普段なら喜んで食べるメニューであっても箸もつけない息子の姿に最初は私も戸惑いました。
他の子も同じように体調やメニューによって箸が進んでないことが多くて、でもめげずに?栄養士さんたち、少しでも食べてほしいと子どもたちに嗜好を聞きに回ってきてくれていました。
息子、お残しも多かったですが、出張特別メニューのラーメンや、夏祭りで特別出張サービスのアイスの提供が治療の終盤で楽しく美味しく頂けたのはせめてもの幸いだったと思います。