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セルフコンコアダンス実践法:行動動機を見極めて人生をデザインする

個人課題を社会課題のように叫ぶ違和感

最近、SNSやメディアでは、自分の個人的な問題をまるで社会全体の課題のように語るインフルエンサーが増えています。もちろん、自分の経験を共有することは大切ですが、時にそれが誇張されすぎているように感じます。そこで、逆にわたしは、社会の課題を「個人」の視点で伝える試みをしてみようと思います。まさに「世界の中心で愛を叫ぶ」ように、今のわたしにとっての愛とは「セルフコンコアダンス」──自分の内面と外面の調和です。


個人課題とは何か?

わたしたちが日々抱える課題の多くは、実は「自分の価値観と行動が一致していない」ことから生まれます。たとえば、「健康が大事」と思っているのに、ついつい夜更かしをしてしまう。これは、行動が価値観と一致していないために感じる葛藤です。情報化社会では、他人の価値観や成功体験に触れる機会が増え、つい「他人の価値観」に流されやすくなっています。しかし、論理や知識はあくまで「分析ツール」であり、「思考の矯正器具」ではありません。ツールは、適切に使いこなすことが重要です。

具体的な方法:セルフコンコアダンスの4つの動機

ここでは、自分の行動動機を4つに分類し、自己理解を深めるための視点を提供します。

① 同一化動機 (Identification Motive)

  • 説明「憧れ」がもとになっている動機です。特定の人や理想像に自分を重ね合わせることから生まれる行動動機です。たとえば、尊敬する人が朝5時に起きているから、自分もやってみようとする行動です。この動機は、自分の価値観と自然に一致しているため、内的な満足感が得やすいです。

② 内的動機 (Intrinsic Motive)

  • 説明:内側から湧き上がる「やりたい」「楽しい」といった純粋な動機です。自分の興味や情熱が源になっているため、行動そのものに満足感があります。例えば、趣味のゲームや音楽は、この内的動機によって行われます。

③ 取り入れ動機 (Introjected Motive)

  • 説明:周囲の期待や社会的なプレッシャーを「取り入れた」形で動機付けられるものです。たとえば、「成功しなければならない」「失敗してはダメだ」といった思いが、この動機を引き起こします。このタイプは一見すると内的に思えますが、実は外部からのプレッシャーを内面化しているだけで、真の自己価値観とは一致しないことが多いです。

④ 外的動機 (External Motive)

  • 説明報酬や罰則など、外的な要因が引き金となる動機です。たとえば、ボーナスをもらうために仕事を頑張る、怒られないために行動する、といったものです。短期的には効果があるかもしれませんが、内的な満足感は薄いため、長期的には継続が難しい場合が多いです。


私たちは、自分の行動動機がどのタイプに該当するのかを知ることで、価値観と行動の不一致を減らし、より「セルフコンコアダンス」を感じながら生きることができます。この視点を取り入れることで、日々の選択がより自分らしいものになり、結果的に個人課題の解決にもつながります。社会課題に向き合うように、自分の課題にも真正面から向き合いましょう。それこそが、私たちの人生を豊かにする一歩です。

セルフコンコアダンス ワークシート

ステップ1:人生でやりたいことを8つ書き出す

まずは、紙とペン、またはメモアプリを用意して自分が人生でやりたいと思っていることを8つ書き出しましょう。

例:

  • 自分のビジネスを成功させる

  • 世界一周旅行に行く

  • 新しいスキルを学ぶ(プログラミングや料理など)

  • 健康的なライフスタイルを維持する

  • 新しい人間関係を築く

  • ボランティア活動に参加する

  • 書籍を出版する

  • ゲームでランキング上位に入る

ステップ2:動機に点数をつける

次に、各項目に対して、以下の4つの動機に基づいて点数をつけます。

① 同一化動機10点満点② 内的動機8点満点③ 取り入れ動機2点満点④ 外的動機1点満点
    • 1. 自分のビジネスを成功させる

      • 同一化動機(憧れや理想像に基づく):7点

      • 内的動機(自分が楽しんでやりたいと思う気持ち):6点

      • 取り入れ動機(周囲の期待やプレッシャーによる):1点

      • 外的動機(報酬や評価が目的):0.5点

ステップ3:スコア計算

次に、スコアを計算します。

計算式:(①同一化動機 + ②内的動機) - (③取り入れ動機 + ④外的動機)

  • 1. 自分のビジネスを成功させる

    • (7 + 6)-(1 + 0.5) = 11.5点

ステップ4:結果を分析する

8つのやりたいことに対してスコアを計算し、上位3つのスコアが高いものを確認します。これらの上位3つが、自分の価値観と一致している可能性が高いです。

ビジネス成功よりも健康的なライフスタイルが大切だと思っている

ステップ5:分析と行動計画

上位3つの「やりたいこと」が、自分の価値観に基づいた動機であることが確認できました。この結果をもとに、これらの目標に集中して取り組むための行動計画を立ててみましょう。
例えば、健康的なライフスタイルが上位に入った場合、「朝の散歩を日課にする」「食事のバランスを見直す」などの具体的な行動を設定します。


このワークを通じて、自分の行動がどの動機に基づいているかを可視化し、価値観と行動の不一致を減らすことができます。ぜひ試してみて、日々の選択がどれほど自分の価値観に一致しているのかを確認してみてください。


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surume
最後までお読みいただきありがとうございます、今日もいいことありますよ!