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謎の沿線に引っ越しました①(千葉)

千葉県の「新京成線」沿線に引っ越しました。どこですか!

まず新京成線という路線について。
東京に8年住んだ私でも全く聞いたことがなかった、謎の郊外路線である。
「新」と名がついているし、何よりも"聞いたことがない"ので新しい路線なのかと思ったが、開業は1947年で、2022年時点で御歳75歳らしい。同期には、アニマル浜口、荒俣宏、蛭子能収らがいる。元祖の京成本線が1912年開業なので、それと比べて新しい、という意味だと推測できる。

華の47年組


新京成線は、松戸と津田沼を結んでいる。

新京成線の公式サイトより

路線図を見ることには、まるで私の心か?というくらいにはとにかく曲がりくねっている。一般的に、鉄道は直線的に敷設することで輸送効率を上げていると勝手に思っているが、この路線は松戸-京成津田沼間の直線16kmを、寄り道しながら26.5kmかけて繋いでいるらしい。

私はこの理由を、「鉄道空白地帯を埋めるために走っているからか?」と推測していたが、上述の通り新京成線は戦後の1947年開業であり、北総線(1979年開業)や東葉高速鉄道(1996年開業)よりはるか前から存在する。

ということで調べてみると、どうやら元々は旧日本陸軍鉄道連隊が演習用に使っていた軌道(松戸線)が京成鉄道に払い下げられてできた路線のようだ。つまり、軍の鉄道構築演習が目的であり、急旋回や迂回を意図的に行なっている路線ということになる。払い下げられた際に多少の改良はしたようだが、大部分は松戸線を踏襲しているようだ。(ここまで出典wikipedia)現在も遺構が残っているようなので、沿線に住んでいるうちに辿ってみたいと思う。

軍事訓練を目的に、グネグネと敷設された鉄道が、70年の時を経て今では市民の足となり、このグネグネ路線を軸に街が形成されている。千葉ニュータウンのような意図的に計画された都市はもちろん効率的で住みやすいと思うが、この新京成線のように、意図せずとも形成された景色もまた一興ではなかろうか。

そのうち駅についても書くつもりです!

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