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断酒306日目

午前中に買い物に行ったのと、昼過ぎにガソリンを入れに外出したくらいで、あとはひたすら家に籠る。コロナがひどくなっているので、コメダでのんびりするのは少々憚られる。

『しらふで生きる 大酒飲みの決断』(町田康 著)読了。二年振りの再読であった。

二年前当時、私はまだ酒を飲んでいたため、興味本位で読んでいたのだが、今こうして断酒300日を超えた状態で再読してみると、違った発見がある。

断酒をテーマにした本ではあるのだが、断酒をベースに、「人間の幸福とは?」について考えさせられる、哲学書であると思う。

文章に大変クセがあり、アマゾンレビューに書かれているように、確かに回りくどい表現が多々あるが、これはもうしょうがない。

町田氏は、芥川賞作家なのだ。感性が凡人とは異なり、こねくり回した言葉遊びが凄い。

要約は色んなところに転がっているので、それを見ていただくとして、私が最も印象に残った引用ポイントは以下の通りだ。

酒を飲まないからといってあまり賢くない人が賢くなるわけではない。けれども酒を飲むと賢い人が阿保になる。そして阿保はもっと阿保になる。

正にその通りであろう。酒を飲まなくて、やっと「ゼロ」地点に立てるのだ。このことを肝に銘じておこう。

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