Degrowth Business Framework
セクション3
まず最初に脱成長ビジネスの根本的要素を特定することから考える。
1つ目の要素:Downscaling
従来行っているビジネスを縮小すること(製造や消費を含む)
しかし、すべての消費が必ずしも悪いわけではなく、真の人間のニーズを満たすことを目的とした消費は、脱成長が縮小しようとするものではない
しかし、人間の生活様式はこれまでとは異なる
2つ目の要素:Wellbeing
ここでいうウェルビーイングは人間だけではなく他の動物も含めたウェルビーイングを表す。
3つ目の要素:Radical shift in values
生産主義、利益主義、金銭による富の追い求め、の逆を表す。
協働、コラボレーションが競争、自立より優先的に考えられる世界
価値観の転換は企業、個人、社会全体で起こす必要がある
セクション4:脱成長ビジネスとは?
環境
Reorientation: 平たく言うとSDGに向けた企業の取り組み
Frugality: 資源を使うしたたかさ、倹約さ
Renewable: 再生可能エネルギー
Durability: 物のもちの良さ(寿命)
Localization: 地産地消
Technology:
Behavior: 人の行動。環境に配慮した行動
人々およびその他の生き物
Worker’s wellbeing & Decreased productivity: 生産と消費が減るのだから労働時間も減るべき。それにより人々の幸福があり、脱成長は人の幸せをドライバーにして進めるべき、また実りのある仕事を行うこと
Democratization of decision making: 民主的な意思決定は、脱成長ビジネスにおけるガバナンスの原則の1つになるべき
Societal well-being and embodiness within communities: ローカルコミュニティーの復権
Serving the needs: 社会において本当に必要な人たちに向けたもの・サービスの提供
Sector: できるだけ環境に負荷をかけない産業で働くこと。教育、有機的農業、再生可能エネルギーなど。一方、アパレルやマーケティング産業は余剰になりつつある。
Advertising: 脱成長ビジネスは従来の広告やマーケティングからは手を引いた方が良い。これは人々の欲求を促しより消費社会へと導いてしまうからである。これはマーケティングや広告が利益を最大化することを目的にしている限りは状況は変わらない。
Democratisation of technology: テクノロジーのオープンソース化
Non-humans: 自然との共生
利益最大化の責務からの脱却
Focusing on qualitative change and shift in values:ものの質に価値を置いた考えへの変化。企業間競争ではなく、共同組合による助け合いが優先されるべき。
Small scale: 大企業ではなく中小企業に。これは中小企業の方がローカル結束感が強く、従業員のウェルビーイングにより配慮することができるから
Sufficiency and non-growth
Alternative business models and ownership patterns: 従来の有限会社や株式会社の形態ではなく、従業員の共同出資や共同組合、Social enterpriseなどの形態が望ましい