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インコと一緒にトルコからジョージアへ 発熱からの第二章

Merhaba!(こんにちは!)
トルコのエーゲ海から

ガマルジョバ!(こんにちは!)
ジョージアの黒海から、surf anneです🥰

大好きな街、私の第二の実家、トルコのクシャダスを離れ一週間が経ちました。
今はセキセイインコのサーフと一緒に、ジョージアの黒海沿いの街、バトゥミで過ごしています。

バトゥミに滞在するのは今回が2回目、前回の滞在からちょうど半年ぶりになります。
だからか、到着しても全く新鮮な感じはなく、懐かしい~(ちょっとだけ)という感覚です。
行きつけだった食堂のおばちゃんも、久しぶり!と喜んでくれたり、可愛がっていたワンコにも再会できたり、クシャダスとはまた違って私にとって落ち着く土地です。

バトゥミはトルコとの国境がある街です。
でも住んでいたクシャダスとは真逆に位置するのでとっても寒い…🥶
一週間前までノースリーブを着て過ごしていたのに、今はセーターの上にコートを羽織り、ズボンの下にはレギンスまで履いて過ごしています。

生まれ育った東北に比べたら変わらないくらいの気温なのに、すっかりエーゲ海気候に慣れた私は寒がりになってしまったのかもしれないが…

そのせいか(いや、それ以外にも思い当たる原因があることを後述しますが…)、珍しく風邪をひいてしまいました。

風邪はひいても熱はほとんど出たことがない私、今回は熱がなかなか下がらず喉の炎症で声も出ない数日間を過ごしていました。

今日はようやく、酒焼けで枯れたような声が出せるようになり、熱も下がりだいぶ回復してきました。
外も暖かったので、4日ぶりに少し外出することができました。

そして、今回の風邪の原因として思いあたること…
もしかしたら…と薄々予測していたことでもあります。

それはクシャダスを離れる3日ほど前、
友人のノルタンが風邪と熱で辛そうにしていたのです。

その日の朝もいつものように、
「ノルタン、ギュナイドゥン(おはよう)!」

とお店の入り口から声をかけると、
いつも笑顔でやって来るノルタンが、なんだか辛そうな表情でのろのろと奥からやって来ました。

「昨日の夜から熱が出て寒気がするの…
 喉も痛いし、今ハーブティーを飲んでたわ」

私「ノルタン大丈夫?クシャダスも朝晩寒くなってきたから,
       風邪ひいたんじゃない?」

 「風邪じゃないわ、疫病がうつったのよ。
今、クシャダスで広がってて、たくさんの人が感染してるのよ」


えーーっ!?疫病?

ノルタンは苦しそうにしながらもその後も話は続き、しばらく立ち話。

話しながら私は思っていました。

疫病に感染したかもしれない人と、こんな至近距離で話していて大丈夫なんだろうか??
私も疫病になってしまうのでは…😨

これが日本人の”一般的な”常識からすると、
どうやら疫病に感染したかもしれないから、私に近づかない方がいいわよ。と配慮したり、
どうしても話したい場合は、せめてマスクをして話しかけるであろう。
そもそも、疫病に感染したかもしれない人がお店に立って接客をしたり調理をすること自体おかしいかもしれない…

でもここはトルコ。
トルコ人の常識は違う。

それにノルタンのお店はアルバイトの子もすぐ辞めていなくなってしまうので(店主メフメットの厳しさと、日給が安いからという理由で、既に私の知る限り、今シーズン10人は辞めた)、ノルタンが休むわけにはいかないのです。

私もなるべくノルタンには近づかないようにすればいいものの、あと数日でお別れになるからと、話したいこともお互いたくさんあって、その後も連日何度もノルタンと話していました。

お別れの日の朝。

ノルタンは風邪をひいているのに、私たちがタヴァスル通りの角を曲がって見えなくなるまで、通りの真ん中に立ち、ずっとずっと手を振って見送ってくれました。

朝は冷えるクシャダス。
風邪が悪化するから、見送りは店内まででいいよってあれだけ言ったのに…



そして、バトゥミへ来て2日ほど経った頃、私の身体にも異変が…
まっさきに、ノルタンが言っていた「疫病」が頭をよぎりました。

まずは喉の違和感から始まり、→寒気→発熱→咳&鼻水(現在はここ) と、
まさにノルタンと同じ順番で症状が遷移しているような気がします。
 
もちろん、気温の変化と引越しや移動の疲れもあるのかもしれませんが…


夫が薬局で薬を買ってきてくれました。
ジョージア国内で製造されたものではなく、近隣?国からの輸入品。
ベラルーシ産とブルガリア産。
薬局のスタッフが説明してくれてこの2つを勧められたそう。

副作用など少し心配でしたが、意外と効いてくれました!
特にベラルーシ産の薬は、即効で関節痛がなくなりました。
眠気などの副作用も今のところ全くなく、良かったです。

下がベラルーシ産 ブルガリア産の薬も喉の痛みに効いた気がする
日本の市販の風邪薬で効いた試しがないので、ちょっとびっくり!


そして、一日中寝ていたいくらい辛い体調の中で仕事も重なっていました。
まだ熱がある中での、早朝4時からのZoomでの仕事。
一日中寝て休んでいたいのに、3時過ぎに起きるのは本当にしんどかった…
終わったのが朝7時。
ようやく黒海からの朝日が昇り始めた頃でした。

少し仮眠したあとまた午後から仕事をしたり、、
今月は早朝からの仕事がまだまだ山積みなので、どうにか早く治したいと思っています。


寒いジョージアでは、美味しいスープ文化が根強く、温かいスープが身に沁みます。
お隣ロシアのボルシチも、多くの食堂やレストランでいただくことができますが、私が大好きなジョージアスープはこれです。

「ハルチョー」

日本人の口にはとっても合うと思う

半年前にも、美味しくて何度も食べたハルチョー。
とにかくこれが飲みたくて、到着した翌日には早速食べてきました。

日本人にとっては、豚汁やちょっと贅沢な味噌汁みたいな位置づけでしょうか。
私が知る限りの食堂でもレストランでも、ほぼ必ずと言っていいほど提供されています。

玉ねぎ、トマト、ニンニクなど、色んな香辛料、そしてゴロゴロ入った牛肉がとろけるほどにしっかり煮込まれているスープです。
お米も入っているので、おじやみたいでホッとします。

香辛料が体内からポカポカ温めてくれるので、寒い日に食べるととっても美味しくて沁みます。

刻んだパクチーをかけていただきます。

ちなみにパクチー嫌いな夫、日本や東南アジアでは一切受け付けなかったのに、ジョージアでは美味しいと言って嘘のようにパクチーを食べています。
ジョージアのパクチーは食べやすいらしいです。


そして今住んでいる滞在先は、黒海を一望できるお部屋です。
こういうお部屋に格安で滞在できるのもバトゥミの魅力のひとつです。

黒海はとっても広い
こんな綺麗な夕陽も毎日見れる


バトゥミといえば、ビール!ビール!ビール!
なので、早く激渋酒場に行って安くて美味しいビールを思う存分飲みたいところですが、もうちょっと体調が戻ったら飲みまくりたいと思います。

そして、今回の引っ越しでも最も肝心なのはサーフの移動。
トルコからは飛行機移動でしたが、今回はトラブルが全くなく、スムーズに入国することができました。

毎回必ず何らかのトラブルに遭遇するので、拍子抜けしているくらいです(笑)

新しいお部屋はサーフも気に入ったよ♡

こうして、私たちのジョージア バトゥミ生活、第二章が始まります。

今回の滞在では、まだまだ見えていなかったジョージアを深堀りしていけたら、発信していけたらと思っています。

サーフがずっと健康でいられるように、サーフの美味しいごはんとおやつ代として大切に使わせていただきます♡