フェアトレードは本当にフェア?su-re.coのコーヒーに対する3段階アプローチとは?
フェアトレードは公平?
su-re.coでコーヒーやチョコレートの商品開発・販売を担当しているBusinessチームのOktaに、貿易に関するワークショップをしてもらえないかと頼み、ここ数週間は毎週金曜日に30分程度のワークショップを行っています。そこでフェアトレードについて話してほしいと頼まれたので、私が考えていることを少しだけ話しをしました。前回のブログにも書いた通り、大抵フェアトレードのコーヒーショップは、「農家に通常の3倍ものお金を払っています」と言っていますが、実際には、2.4ドルのコーヒーが1杯3ドルで売られており、農家はその差額のうち6セントほどしか得ていません。残りの54セントはどこに消えたのでしょうか?その行き先ははっきりは分かっていません。3倍の金額を払っていると考えれば、農家の立場では公平です。ただ、同じ商品で60セントも多く払っているのに農家には6セントしか払われていないのは、消費者の立場から見て公平なのでしょうか?
コーヒービジネスの難しさ
私は売り上げの約25%を農家へのバイオガスや気候変動スクールの開催に使う目的でために、コーヒーの販売も始めました。クラウドファンディングで集めた資金で、バイオガス装置を設置することができました。そしてそのクラウドファンディングのおかげで、通常よりも高い価格でコーヒーを販売することができ、その売上の25%を農家の方々のために使うことができました。しかし、今後もコーヒーを売り続けようと思ったら、バリではもっと安い値段で売らなければなりません。また、海外で販売しようとすると、輸送費や正式な輸出手続きに多くの費用がかかります。つまり、売上の25%をバイオガス装置に使うと、コーヒーを売るたびに赤字になってしまうのです。
コーヒービジネスは競争が激しく、売上の25%を農家に還元していてはビジネスになりません。なので現在は、商品によってバイオガス装置や気候変動スクールへの還元率を5%〜20%の間で変えています。フェアトレードも、良かれと思って始めたことですが、コーヒーの販売量が増えるといつの間にか販売価格も上がり、農家に渡すお金に差が出てしまうこともあるのです。
将来を見据えたsu-re.coの3段階アプローチ
この図は、0-3-1歩先を行く私たちの農家ビジネスの例です。
将来的には、農家が自分たちだけでコーヒーやエネルギーのビジネスを行えるようになることを私たちは目指しています。しかし、多くの農家の人たちは小学校までの教育しか受けていません。ビジネスとするということは、マーケティングから会計まで全部自分たちでやらなければならず、ハードルが高すぎると感じています。私たちがやっていることは、前回のブログで書いたフェアトレードとの中間のような気がします。フェアトレードは良いものなのだけど何か怪しいと思われるようになってきています。農家自身によるコーヒービジネスはフェアトレードの3歩先、バイオガス装置を農家に提供したり、気候変動スクールを開催することは、一歩先の戦略です。もう少しうまく資金調達できれば、これらの取り組みは成功の糸口になるはずです!
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