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渋沢秀雄から伝え聞く、栄一の生き様

本日から渋沢栄一の息子・秀雄の著書「明治を耕した話 - 父・渋沢栄一」を読み始めた。

きっかけは”新1万円札の顔になる男のことを知りたい”という些細な欲求からだ。

そんな折、たまたまご縁があってこちらの本に出会った。

「渋沢栄一のことを知るなら、一番近くで見てきた息子の視点は一番参考になるだろう。」と考え、読むことを決めた。

まだ数十ページしか読んでいないが、非常に面白い。

明治という時代・風景が、

そして、息子から見た栄一のリアルが、まざまざと脳裏に浮かんでくる。

嘘偽りのない、渋沢秀雄の熱を感じる1冊だ。

秀雄が如何に栄一を尊敬していたか、多くの人に「父・英一の生き様を知って欲しい」という熱が、溢れんばかりに伝わってくる。

今日読んだ中で、特に印象的だったのはこちらの一文。

父は終始孔子に私淑し、『論語』を人生行路の指針とした。そして、国家、社会の公益や秩序を先ず考えた上で事業経済に当たった。それを平易に「論語で算盤をはじく」などとも言った。即ち道徳と経済は合一しなければならない、という主張である。そして父は懸命にそれを実践した。

渋沢栄一は、論語を人生の軸としており、それを経済に生かす形で事業に懸命に励んだのだ。

そして秀雄は、以下のように締めくくっている。

父は経済界の先達の一人として、絶えず道徳と経済の合一を強調し続けた。今振りかえっても卓見だったと思う。

”熱の籠もった本”というのは、時代を超えて対話しているような気持ちになれるもので、

秀雄ももうすでに現代にはいないが、それでも近くに秀雄を感じるなんとも不思議な感覚がある。

明日以降も、この本を読みながら秀雄との会話を楽しもうと思う。

秀雄の思い通り、是非とも栄一のことを教えてもらおうじゃないか。

おじゅん




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おじゅん
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