テクノロジーの奴隷たち
SNSを使わなくなりました。
といっても、もう5年ほど前のことです。
坐禅に邪魔だと思って、お気に入りから全て消しました。
なくても正直、生活に変わりはありません。むしろ快適です。
「SNS疲れ」という言葉があります。
整体語で翻訳すると、「視神経の過剰緊張」です。
休憩時間にスマホを使っても、目と頭は休めていないのです。
だからいつまで経っても、疲れは決して抜けません。
やがてそれが常態化すると、身体の交感神経全体が、適切にオフできなくなります。眠れなくなります。
自律神経失調症ですね。
若い人にぜひ知ってほしいことに、「偏り疲労で人間関係は悪化する」という事実があります。
端的に、イライラしますよね。
イライラすれば人に八つ当たりしたくなるし、あるいは内攻すれば、うつになります。
外に向くか、内に向くかの違いです。
永田カビさんという漫画家がいます。
彼女はメンヘラ芸で売っているような、私と同年代の方です。
その漫画を読む限り、症状の巣窟といった感じです。
ああいう方を整体で救済するのは、かなり骨が折れます。薬の量が多すぎて、肝臓のキャパをとっくに超えていそうな気がします。そこにアルコール依存症が重なるのだから、もう現代の女性無頼派と言っても過言ではありません。
あらゆる癌は肝臓の硬化が原因なので、おそらく末期には、がん闘病で売り出すことになるのではないかと予想しています。何も手を打たない限りは。
やたらダウナーになったり、あるいはハイになる若い人は、まず真っ先にスマホ依存を疑ってみてください。
メンタルクリニックでは高確率で、躁うつ病やうつ病と誤診されやすいです。原因のカテゴリーエラーなので、投薬はムダです。
そういう人がごまんといるのが、現代の都市生活です。
そら恐ろしい話だと思いませんか?
右を見ても左を見ても依存症患者のディストピアです。
ミシェル・フーコーも真っ青です。
人間関係と同様に、テクノロジーにも”適切な距離感”が必要です。
今では小学校からタブレットを使った授業を行っていますが、子どもがネットを使いこなすことは、ほぼ不可能です。
なぜなら大半の大人自身がすでにして、テクノロジーの奴隷だから。
新世代の人々が破滅に向かうのか、それとも新たな適応能力を発揮するのか。
私は静かに見守りたいと思います。
破滅を避けたい方は、目のケアをしましょう。