体癖 開閉型9種
人間の原型・9種です。
私の先天体癖。感受性の中心は「愛憎」。
骨盤の閉まりやすい9種体癖は、見た目にあまり出ません。
他の体癖は何かしら見た目に反映されるのですが、9種は性格や行動に端的な特徴が出やすい。
そういう人を触診すれば骨盤が閉まりすぎているので、触れば一発でわかるのですが。
その特徴とは「激しい」ことです。
気に入ったものに対する集中力が極度に持続する。
私はかつて学生時代に一日10時間ロードバイクを乗り回していた時期がありましたが、これなんて好例です。
もともと自転車は骨盤が閉まりやすい乗り物なので、9種がハマりやすいということを知ったのは、野口整体を始めてからでした。野口晴哉氏のお孫さんも、一時期マウンテンバイクを乗り回して、体の使い方を練習していたそうな。
閑話休題。
集団行動すると、必ずその極端さや完璧主義において他者と衝突します。
むしろ衝突することで独自の境地を形成する。
自分の中の欲望を、ネテロ会長の感謝の正拳突きのように虎視眈々と研ぎ澄ませていく。はた迷惑な話ですが。
そうやって鋼鉄のように鋳造された欲望がときとして、社会を席巻することがあります。
たとえばスティーブ・ジョブズの”I phone”。
これなんてまさに「おらが電話」じゃないですか。
製品名をあえて意訳すると「ぼくの考えた最高の電話」ですよ。
ミーイズムの極致。
でもそんな9種のジョブズが一時期禅を学んでいたのは、やっぱり自分の強すぎる我に疑問があったのかもしれません。禅とは無我の練習なので。
己の中に強烈な信念やパラノイアを秘めているので、気に入った対象に固執しているときは、とんでもないパフォーマンスを発揮します。
ただしこの状態はまた、ブレーキのついていないスーパーカーでもあるので、ケガや病気をしやすい。
一番ガンになりやすいのは9種といわれていますが(ジョブズもすい臓ガンで亡くなりました)、ガンというのは自家中毒の病気です。依存対象が自分であることが、やはり体に悪いのでしょうね。
弱点
急所は骨盤と手首足首・下頸です。
あとは目の真裏の頭部第4調律点(ツボの”玉沈”)も気にしたい。
特に手首足首の硬さは生殖器の機能と対応しており、ここを酷使する運動は9種に合いません。ピアノやキーボードの打ちすぎ、アスファルト上のランニングは言語道断。
自転車ならフラットハンドルは避けて、ドロップハンドルにした方が合理的です。腕をねじり続ける動作は、手首に負担がかかるんですよ。
施術自体はきわめて簡単です。
骨盤を開いて開いて、また開く。
仙椎ショックや腸骨はがしを中心に、骨盤だけなら5分で済みます。
あとはもう、臍下丹田に力がありすぎるとコントロール・フリークになりやすいので、活元運動をしこたまやっておきましょう。カリスマ性のある新興宗教の開祖だとか、先鋭的なエンジニアや職人なんて、9種ばっかりです。
そういう人が社会一般に己のパラノイアや箱庭世界をうまく感染させるためには、どうしてもワンクッション必要になる。
9種の毒気をうまく抜く役目を活元が果たしてくれます。
活元運動とは実は、9種体癖の自己批判・自己抑制なのでした。