アマテラスと愉気
愉気というのは日本神話にも出てきます。
アマテラスというドえらい神様がいます。
彼女は太陽の神様で、日ごろから世界を照らして農作物を育ててくれています。
でもあるとき、彼女の弟であるスサノオが乱暴狼藉を働いて(天つ罪と国つ罪)、アマテラスは天岩戸に引きこもってしまいました。馬を田んぼにぶん投げたり、女性の陰部に箸をつきさしたりと(これはレイプの神話表現でしょう)農村社会の秩序を乱すことばっかりやるのです。
スサノオは今でいう不良少年ですね。
そんな元祖引きこもりであるアマテラスにいかに外の世界に出てもらうか。
出雲かどっかの神様たちは会議しました。
するとアメノウズメという女神が文字通り一肌脱いで、岩戸の前でストリップを始めます。
「なんだか外が騒がしいな」とアマテラスがちょっとだけ岩戸を空けると、そこで神様たちはすかさず八咫鏡を持ち出して、アマテラスの姿かたちを映し出しました。
この鏡こそが、愉気です。
自分自身の姿をありのままに照らし上げること。
現代的に言えば自尊心や自己イメージのずれを正すとでもいうのでしょうか。
アマテラスとスサノオは日本神話でももっとも重要な神様ですが、引きこもりと不良少年です。なんか週刊少年マガジンですね。こういう漫画描いたら受けるんじゃないでしょうか。
八咫鏡は日本三種の神器なのですが、実はそれは誰もがその手に持っているという話でした。
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