タントウ功(4)
小周天上には三関があるという。
尾骨と肩甲骨間と玉珍だ。
尾骨は仙椎2番、肩甲骨間は胸椎5番、玉珍は目の真裏。
ここら辺はもともと気が流れづらい(硬くなりやすい)。
なのであらかじめ準備運動なり愉気をして、詰まりを取り除いておく必要がある。
準備運動としていいのは禅密気功だろう。
文字通り、密教系の禅をやる上で開発された準備運動だ。
検索すると、胡散臭いおじさんがタコみたいな動きをする動画がよく転がっている。
とにかく背骨の詰まりを取り除く運動をやる。
うちの整体教室でもよくやっている。
瞑想ユーザーには事故防止のために必須だ。
また玉珍について「目が疲れていると頭が通りづらい」という意味だろう。
野口整体なら目の真裏、頭部第4調律点を指す。
現代人の体を死ぬほど診ているが、目が疲れていない人というのはほとんどいない。
目が疲れているとたいてい首も硬いので、事故りやすいポイントだ。
詰まりが多いと、タントウ功をやっても気持ちよくならないし、精神的にも落ち着かない。また身体のどこかに痛みが生まれる。痛みのある場所は普段から力んでいる場所。
そういった力みが抜けて、十数分立った後も痛みがなくなってからが、タントウ功の本領発揮だ。私はスタート地点に至るまでに7年もかかってしまった。