インポテンツ操法
生理ストップが野口整体でいけるなら、理論上インポもいける。
観るべき箇所は女性と一緒で、目の裏側(玉珍ツボ)や目、
そして腎をやる。腰椎なら1・3・4番。
これは腎機能がくたびれていると生命エネルギーが枯れるため、精力が減退するからだ。
あとは睾丸への愉気だな。
精巣を強化する。強化系念能力の一種だろう。
人体は9歳ごろから性エネルギーを正中線上にストックし始める。これを仙道では「小周天」という。
野口整体だと脊椎行気で鍛える流れ。
で、インポテンツというのはこのサブタンクが枯れた状態だと考える。
気の流れは大別して二つある。
「正経十二脈」という五臓六腑への流れ。
これは自己保存を司る。
プリザヴェーション部門。
もう一つが小周天のある「奇経八脈」。
種族保存のためのエネルギーだ。
クリエイション部門。
自己保存が十分できていれば、正経から溢れたエネルギーが奇形八脈に勝手に流れる。それが性や芸術的創作など「新しいものを作る活動」に費やされる。使い道は性に限らない。
しかし自己保存機能が十二分に働いていなければ(つまり正経がやせ細っていれば)、逆にサブタンクの方から余剰エネルギーを引っぱってくる。
その代わりに精力は一時的に減退する。
こういう相互関係になっている。
なのでインポの人は、ようは疲れている。
そのため腎を補する。単純な話。
整体操法そのものが正経を強化する技術だけど。
だからインポ操法は、もし芸術家が「新しい作品ができない」というスランプで来院したケースと、実は根本的に一緒なのだといえる。
余剰エネルギーの表象的な昇華の形が違うだけで、気のレベルで見ると同じことだからだ。
インポの方もスランプの芸術家も、野口整体をご利用ください。