
それぞれのお店の味の決定基準。
こんにちは、珈琲日記の小林です。
先日、
「珈琲日記やマートルでは、味の基準の決定はどうしてるんですか?」
という、お客様からの質問がありました。
どうやら、あるスイーツのお店でのテイスティング。。。といいますか、食べ比べみたいな会があった時に、
「お店のオーナーの好みとしてはこれだけど、スタッフ同士で意見を出し合って、別の味が良いとなればそちらへ寄せていく。」というような話があったようです。
人気のあるお店は、それが普通だと思います。
ファンが増えて、売り上げが上がらなければ、「ダメなお店」でしかありません。
趣味の延長であれば、商売度返しで「味の押し付け」でも構わないと思います。
ただし、私は、その味が商売としての「お店らしさ」であり、「人気の元」になっているならば、押し付けで良いと思います。
それは、決して「つまらぬプライド」ではなく、お客様のために「守り抜くべき」プライドだと思っています。
珈琲日記のリピーターさんたちは、おそらく「珈琲日記らしい味」をよくご存知だと思います。
実際に「珈琲日記らしいよね」と、よく言われます。
そこは、経営者である私と妻は、この「珈琲日記らしさ」をよく理解していますので、珈琲日記らしからぬ味づくりや、メニュー作りは絶対にしません。
そこを守り抜くために、メニュー開発にはたっぷりと時間をかけています。
もちろん、時間をかければ良いわけではなく、すぐに理想のメニューが完成するするようなことも数年に一度くらいはありますので、そういった場合はすぐにメニュー化します。
商品化するにあたり、再現性は絶対条件ですが。。
今日作ってみたら美味しかったから、明日からメニュー化するというような、安易な商品化はしないということです。
私たち、珈琲日記のグループは、「ヒット商品」などには興味はなく、長く愛される「ロングセラー商品」を目指しています。
ですから、バズることにも全く興味がありません。
映えることにも興味はありません。
甘さの微調整、塩味の微調整、苦味の微調整、酸味の微調整など、所謂「塩梅」は常に大事にしていますので、同じメニューでも毎年進化します。
珈琲日記らしさを残しつつ、進化し続けることは、お客様には気づかれにくいですが、同じものなのに「飽きがこない」味づくりができます。
シンプル イズ ベスト
『引き算の味づくり。』
これが、長く愛される味づくりだと思っています。
足すのは簡単。
珈琲日記の味は、退化していくことで、常に進化しています。
駒場では新参者のMAATleも、最近ではほとんどのお客様がご近所様。
「噂を聞いてきました」の、ありがたいお言葉を毎日のように仰っていただき、
昨日は、
「小学生の間で噂になっていて、子供から聞いてMAATleさんに来ました」というのを聞いて、本当に嬉しかったです。
どうりで小学生連れの親子がここのところ多くなったなと。。
ネット上ではなく、本物の「クチコミ」。
これが一番ありがたいです。
これからも、ブレずに「珈琲日記らしい味づくり」を続けていきたいと思います。
そんなに売れなくてもいいです。
売れ続けていけるように。
では、また。