July.
梅雨はきっと始まったのだと、空気の生温かさでしります。
排気ガスの色に染まる紫陽花が、なんだか寂しそうに道端に咲いているのを見ました。
わたしはそれがとても美しく見えて、カメラを構えました。
カメラに入っていたフィルムはモノクロフィルムで、この美しさは伝わるのだろうかと悩みに悩んだ結果、シャッターを切れませんでした。
そんな7月の記録です。
七月の一日目
六月の最後は韓国に居ました。
初めて行った海外はベトナムでした。それを想像して韓国に行ったのですが、大都会でびっくりしました。
韓国で撮ったフィルムを早速現像に出しに行きました。帰ってくるのが楽しみです。
その時のnoteを書いています。
頑張ります。
韓国で愛用していた傘とお別れしました。
(穴が空いて上から大きめの雨粒が降ってきました)大雨の韓国は美しかったです。
大雨でもはしゃぎながら歩きました。
七月の二日目
今日はとても暑い日でした。
MINOLTAで撮影したフィルムがほぼほぼ写っていなかったので、少し悲しかったです。
露光不足でした、オートで撮影できるカメラは不向きなのかもしれません。
梅雨が始まったと思ったら、猛暑日がつづき救急車は忙しそうです。
早めにソルティーライチを飲んで熱中症予防しました。暑い中飲むととても美味しいのだと、最近知りました。
私はとても偏食で、初めて食べるものは大体怖いし、口に残る刺激は苦手。
幼い頃から同じものばかり食べてしまう性格で、甘いジュースは苦手でした。
大人になっても、熱中症予防にと飲んだジュースがとても美味しく感じたのは驚きでした。
最近は色々な事を知ってみたくて、今まで避けてきたようなものも食べてみています。
ブタ耳をこの前初めて食べました。
美味しかったです。
七月の四回目
韓国で泣く泣く手放した傘を惜しみながら、新しく軽い傘を購入しました。
いつ雨が降るかもわからないし、雨晴れ兼用にしましたが、梅雨は終わったようです。
ですが実は、梅雨は終わったのか終わっていないのか、本当のところよく分かっていないです。「私が終わりだと思ったら、梅雨はもう終わりだ」言ったら、笑われました。
自分基準で愉快に生きていくのは楽しいです。
誰にも迷惑はかけないことは自分のために生きていく。そんな、今の生活は楽しいです。
暑い日差しの中を通る風は気持ちよく。
スカートが膨らんで、髪が揺れて。
首に入る涼しい風がとても愛おしく思えたので、髪の毛を切りたくなりました。
ノリと勢いで髪切りました。
七月の五日目
展示する用のプリントを受け取りました。
想像していたものと、実際完成したものとの大きな差があり、その差に少し落ち込みました。
その差は、自分への期待と実際の写真とのギャップです。
自分への大きな期待は持つべきではないなと、強く感じました。
24歳大きな学び。
ですが、今回の展示では自分の中での大きな挑戦で、やりたいことを精一杯やった結果なので、後悔はしていないです。「今の私」の等身大を飾ることができた気がします。
土壇場でバタバタとしたり、理想と実力の差に落ち込んだり、人間らしく生きているなと思います。それでも、素敵な人になれるように頑張ろうと思います。
展示してみたら、とても気に入りました。
最高の壁と、最高の展示に飾ってみたら、自分の期待と実際のギャップなんて無いようなものでした。展示の楽しさを知れたような気がします。
お越しいただきありがとうございました。
七月の六日目
連休の電車に乗った。
思ったよりもすいていて、隣の席に座った優しいマダムとお話しをした。
きっかけは、小さいことで目の前に座った家族がリュックを網棚に置いていったのを2人でそれを見つけ、届けたことがきっかけでした。
そこから話は弾み心が温かくなりました。
同じ空間にいても、この出来事がなかったら、2人で話すことはなかったかもしれない。
このようなコミュニケーションは、ハプニングから始まるのだと思った。
知らない人と話したことで少し元気が出た。
私はずっと知らない人の人生に触れたくて、仕事をしていたのだと知った。
夏のような暑さが続いた気がした日に、エアコンをつけ続けている部屋が天国だった。
今日は久々に(梅雨なのに)雨が降って、少しだけの風があって、窓を開けてダラダラとした。
昔から雨の中、窓をあけるのが好きだった。
車が道路の水を弾いて進む音、雨音、それを聞いていると安心していた。
だから、雨の日に窓を開けるのを嫌がる母に黙って、私は窓を開けていた。
七月の七日目
だらだらと小刻みに散文を書いているせいで、七日目になってしまった。
私は慎重なところは慎重で、ガサツなところはとてもガサツ。
でも、私の世界はそれで均等を保っている。
その心地いい世界を持っていることが、安心して眠れて、朝を迎えて、地球の反対の夜を想うことができるのだと思う。
私が、その世界を持つことが許されなかったら、きっと明日を恨むだろう。
最近は体質が変わって、急にものすごく辛い腹痛に襲われることがある、痛さには耐性があると思っていた私も、腹痛の前では気を落とし、太宰治のようなメンタリティになってしまう。
辛い中別のことを考えようと思った時、私は恐竜になりたいと思った。
恐竜になりたい 実はポップなカラーリングだと思ってもらいたい 死んだ後化石になって 大切に飾られたい。
と思うなどしました。
お腹痛いのが今1番辛いので、ザ・ガードを買いました。
七月の八日目
七月マクロレンズを買った。
ずっと探していたレンズがとても美品で驚きの価格のものが売っていた。
お店に呼ばれた気がして行ってみたら、探していたレンズがあり、すぐに買いました。
呼ばれている気がする時がある。
そんな日が、最近は多い。
展示の搬入をするために、高円寺に行った。
なんとなく高円寺はいいところな気がしていた。フラフラと歩いていたら、階段の下にある、小さなお花屋さんと出会った。
店主さんがとても素敵な方だったので、お花を買う事にした。
色々なお話しして、自分が大切にしてるもの、お花屋さんが大切にしている気持ちがなんとなく、混ざりあったような気がした。
その空間が心地よくて、大切に花を持ち帰った。
その花を新しいマクロレンズで撮影していたら、なんだかわくわくしてきて止まらなかった。
1本撮影し終わったので、そのままフィルムの現像に向かった。
こういう日があることが、私の人生において大切だった。
インドでは「あなたは人に迷惑をかけないと生きられないのだから、他人の迷惑も許しなさい」と教えられると知ってから、こう思うことにしていた。
七月は荒波のような一月でした。
忙しさや辛さが重なる日々の中でも、小さな植物のような話をnoteに綴ろうと思います。
八月もよろしくお願い致します。
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