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陽気な休日 〜町中華編〜


こんにちは。

如何お過ごしでしょうか。

週末なんだかバタバタしていたら、すっかりnoteの更新を忘れてしまいました。

月曜日ならまだ行けるだろうと(アウト)、慌てて書き進めている朝です。

(そして夜になってしまった)


瞬く間に、2月も2週目。


去年の12月、クリスマスと年末が終わってしまうのが寂しくて、ずっと来なくていい!と思っていましたが。

そんな思いも虚しく、時間は風のように過ぎ去っていきます。

ただそれは、不確定な未来への不安、現実逃避の気持ちもあったと思います。

長い将来のビジョンなど到底描けませんが、近い未来にしたいこと、することが見えてきたのは、今年に入ってからのいいところです。


さて。


今回の話題ですが、すっかり時間が経って、記憶の鮮度が落ちてしまいました。
でもこの感動はどうしても伝えたい!



本日は、先週の日曜日に訪れた(今となっては先々週)とある町中華のおはなしを。


王道と裏切り(ポジティブ)


風のない快晴で、寒さの谷のような時期なのに比較的暖かい日曜日。


用あって学芸大学駅を訪れた私と友人は、以前から気になっていた町中華に到着早々足を運びました。


足を運ぶと言っても、運ぶ必要のないくらいの駅近。

改札を出て割とすぐ、緑の木々を携えた真っ赤な屋根に書かれた白い文字が目に飛び込んできます。


中華料理 二葉


赤い暖簾と、ショーケースに並んだ料理のサンプル。

これ、町中華の原点にして最終形態の店構えでは?

満開の椿との組み合わせまで美しい!

ショーケースには「きたな美味い店」の認定証が。2016年の認定だそうです。
町中華好きにとっては周知の名店と言えるでしょう。

お昼を少し過ぎた時間帯、既に何組かのお客さんで列ができていました。

いやー、私もまだまだひよっこですな。

言い換えればこれから、まだまだ知らない名店に出会える。最高です。


ショーケースには、餃子、炒飯、ラーメンや焼きそばなどのスタメンが勢揃い。
そして気になるのは、上段にあるオムライスです。

ケチャップのかかった、いわゆる王道オムライス。

友人曰く、このオムライスが人気のよう。

ふーん…


私たちは並びながら真剣に会議をして、餃子、炒飯、ラーメン、オムライスというスタンダードで守りを固めるコースにしようと決意しました(2人で食べるには多くない?という突っ込みは無用です)。


店内の回転は比較的早く、いざ入店。


テーブル席と座敷の席があって、アットホームな雰囲気がある店内。
正直“汚い”要素はあんまりないです。というかないです。


席に着くなり、私たちは頭を抱える事態に。


「メニュー、こんなにあった!?!?」


テーブルに置かれたメニューは裏表びっしり。
50種類はある…?もっとだったかもしれません。


炒飯やラーメンだけでも何種類もあるし、定食も充実しすぎ。聞いてないよー!とメニューをみて目をぐるぐるしてしまいました。


かなり目移りして取り乱してしまいましたが、初志貫徹。
最初に決めた4品で、勝負!


実食「なんだこれ」


注文してから料理が来るまでもかなりスピーディです。

まずはラーメン到着。

あ〜。沁みる…

シンプルかつ、洗練された出汁の味。
この深みと優しさは老舗ならではという美味しさです。


続いて炒飯。

美味すぎるー!!
中華鍋に染みついた旨味の歴史なるものが詰まった最高の炒飯でした。

付け合わせのスープも、魚介系の出汁(多分)が出まくったしっかり味。


そんなこんなで餃子も。

これまた、美味い美味い、美味いの行列ができる!

皮が少し分厚めで、モチモチした食感です。
それでいて焼き目はしっかりしていてパリパリ。

食感のコントラストが最高の餃子です。



そして、主役は遅れてやってくると言わんばかりに登場したオムライス。

見た目は一般的なオムライスですが、福神漬が添えられています。

オムライスと餃子をなんとか撮確保。写せるのはこの辺りだけです。
(揃うまで待てなかった)


福神漬合うの〜?
などと疑問に思いながら口に運びました。


「なんだこれ!?」


あらゆる疑問や、期待や想像などを掻き消して、頭を占有したワードはこれでした。


卵の内側は、一般的なケチャップライスのよう。


なのですが。


洋食とも言えない、中華鍋なのか、味付けなのか、とにかく香ばしいような味の深みが、あとから追いかけてくるんです。

なにこれ、美味しい、美味しいけど、何が起こってる!?


食べても食べても、毎回口に入れるたびにこの衝撃が襲ってくる。


よく知っている洋食のオムライスとは訳が違います。
常識が通用しない、裏切りの領域。


この「なんだこれ」の答えを見つけようと必死に食べ進めるのですが、最後まで何が何だか分からないまま…


ただひたすら、訳もわからず「美味い」で食べ切るという、不思議な時間を体験したのです。


気付いたらなくなった、という具合で全てが空になっていました。

お腹いっぱいだ〜という感覚もなく、私たちは半ば首を傾げながら店を後にしたのです。


とにかく、訳がわからないほど美味しかったという事実だけが残り、私たちは穏やかな街の中へ再び歩き出しました…


というわけで、町中華二葉をご紹介したのですが。

私もまだ、その正体が分からないまま。
この美味さは、技術と歴史が織りなす究極の構造で成り立っていると思いますので、私が分からないのは当然なのですが。


一歩でも答えに近づくべく、また足を運びたいと思います。



あーお腹すいた。


今週も、穏やかに。


気付いたら夜ですね。
おやすみなさい。



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