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アオスジアゲハの蛹化

我が家の庭の南西の角に、シロダモの木が生えている。
植えたのではなく、勝手に生えてきたものだ。
じゃんじゃん繁るし、どんどん伸びる。
しかも、ちょうど街灯の横に生えているので、
枝が張ると光を遮ってしまい、近所迷惑である。
毎年、剪定の手間が要る。
けれど、伐ってしまわないのには、理由が有る。

クスノキ科の仲間である。
アオスジアゲハの幼虫の食樹なのだ。

アオスジアゲハはきれいだ。
翅に、大きくブーメラン型の鮮やかな青の紋が有る。
とっても美しい。
4メートルくらいの高い所を飛ぶのは、
クスノキで幼虫が育つからだろう。

家にクスノキ科の木が有れば、
アオスジアゲハが庭に来てくれるだろう。
だから、手間の要るシロダモの木を伐ってしまわないでいる。



人通りの少ない、細い砂利道である。
けれど、この道が多いに賑わう夜も有る。
ハロウィンだ。

数年前に、近所にたくさん家が建った。
幼い子のいる若い夫婦がたくさん越して来た。
界隈に小学生が増えた。
ハロウィンが盛り上がる。

なんだか知らんけど、
ハロウィンのたっぷり一週間前の週末にやっていたりする。
日付ではなく、曜日でやっているのだろう。

砂利道が暗いのもよろしくないと思う親もいるかもしれない。
私は平気な暗さでも、問題にする人はいるかもしれない。

街灯を覆ってしまう枝は、早めに切り落としておく。



てなわけで、高枝切り鋏で枝を切る。



街灯の周りを切ったついでに、
下のほうの枝も切っていく。
鬱蒼とした感じを解消しておこう。

すると、
目の高さの葉の上に、むっちりとした幼虫の三角の背中が見えた。
おお!
アオスジアゲハの幼虫だ。
しかも、もう蛹になろうとしている。



葉の表で蛹化するのか。大丈夫か?

けっこういる。
パッと数えても、6,7匹か。
もっといるだろう。

葉の裏で、もう蛹が完成しているものもいる。
この擬態ぶり。



羽化が楽しみだ。
枝を払ったことで目立ってしまって、
鳥に食われやしないか。


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