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「泥の檻・改 序・悪魔の囁き」

ChatGPTに書かせてみた「泥の檻」のリライト版です。お試しで投稿。うん、なかなかおもしろそう。


「泥の檻・改 序・悪魔の囁き」

 月明かりが薄暗い部屋を照らしていた。

 時折、風が窓を叩く音が響く中、しのぶは儀式の準備を着々と進めていった。彼女の目は冷徹に、手際よく、そして確実にその手を動かしていた。

 全てが決まり、完璧に整った。

 一歩踏み出すと、部屋の隅から、目を覚ましたかのようにぼんやりと不気味な笑みを浮かべた影が見えた。それは、しのぶが契約を交わした悪魔、オリウスだった。

 オリウスの姿は虚ろで、形は定まっていない。彼はしのぶの背後に、まるで影のように浮かび上がり、その存在感だけで部屋の空気を変える。

「儀式が進んでいるな、しのぶよ。」

 オリウスの声は、低く、しかし不気味に響いた。まるで時の流れを止め、すべてを操っているかのような、恐ろしい力を持つ存在そのものだった。

 しのぶは反応せず、儀式の道具を並べながら、ただ淡々と準備を続ける。オリウスは言葉を続けた。

「今日の儀式も、また美しい獲物を選ぶ日だな。だが、そろそろ変化が欲しい。次の生贄には、少し趣向を凝らしてみてはどうだ?」

しのぶは手を止め、ふっと振り返る。彼女の目は冷徹で、だがそこに微かな興味が浮かんだ。

「何か、提案があるの?」

オリウスは、にやりと笑みを浮かべながらゆっくりと歩み寄る。その顔が、まるで闇に溶け込むように、途端に不気味に歪んだ。

「おまえのクラスメートにしてイケメン男子、式マコトはどうだ? 」

しのぶの目が一瞬、鋭く光った。マコト――式マコト。彼のことはよく知っている。彼の妹、霧子に対する深い思いも。そして、その思いが彼を弱くしていることも。

「マコト…」

しのぶは、微かに口元を歪め、儀式の準備を再開する。彼女の心の中で、既に次の獲物に対する考えが巡っていた。

「いい提案ね、オリウス。式マコトか。次は、あのイケメンをいただくとしよう。」

オリウスは微笑み、しのぶの背後で満足げに頷いた。

「彼が何かを犠牲にすれば、より面白くなる。」

しのぶも無言でうなずき、儀式の進行を整えていく。悪魔の囁きが、彼女の心を確実に支配し、次の儀式へと彼女を導いていた。

(続く)

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