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(目次はこちら) 序章 シチショウホウコク シチショウテンセイ アラヤサウナリ マクマノメイドウ 俺は漂うおびただしい光の粒を、ただただ見つめていた。 寄せては返し、寄せては返すその波は、 俺の心を洗い癒した。 眼前に広がる、ただただ白い、光の空間。 俺は今ここで、何をしているのか。 俺は以前ここで、何をしていたのか。 そして俺はこれから、何をなすのか。 焦燥は、あった。 だが今は、それを隠すのだ。 俺は右手を上げ、光の粒を慈しむ。 彼