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『昔のママに戻ってほしい』と言われた日
鏡の中の自分に、おののいた朝。
やつれてんのか、痩せたのか、とにかく間違いなく疲れた顔をしていた。
顔中の皮膚や筋肉が重力とともに、垂れ下がっている。
ムスメに聞いてみた。
「ママってもしかして、最近笑って無かった?」
『うん。疲れてるもんね、ママ。』
『昔のママに戻って』
う〜ん。7歳の子に言われる、昔っていつだろう?
「ちなみにいつくらい?」
『ムスメちゃんが5歳くらいのときは、ママ笑ってたよ』
…不登校の渦に巻かれるまえくらいか〜。納得。
『あと、ママが働いてる会社も好きだから、ちょっとなら働いてきてもいいよ。働いてる姿も見に行きたいし♪』
「そうか〜ありがとう。確かにそれができるとさ、ママまたたくさん笑えるようになるかもね。でもそーするには、スクールバスで行ってもらわないと時間的に難しいんですが…」
『あ!じゃーしばらく無理でーす!』
ですよね(笑)
それでも疲れたママを心配してくれて、ママがこの前イライラで発狂していたのを見たからか。
【たまにだったら、ママがいない日作ってみるよ】と母子登校お休みの日を作ってくれた。
今日はその1回目。
追いすがられないように、先生にお話をして、送り届けて特急で帰ってきた(笑)
【分離不安】は段階を得て、良くなったり、また戻ったりを繰り返すそうだ。幼児の後追いとは違う。
不安感から身を守るための、一種の防御反応であって、それは環境が変わればまた復活をして、中学でも高校になっても続くのかも知れない。
今日1日の経験が、彼女の自信となるのか、逆に不安度が増して逆戻りするのか。
やってみないとわからない‥迎えに行くまでドキドキしている。
でも、その気持ちを大事にしたいと思う。
迎えに行ったら、お疲れ様とねぎらって、ママも助かったよと伝えてみよう。
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今度は息子に聞いてみた。
「ムスメちゃんに笑ってた頃のママに戻ってって言われたんだけど、どのくらい前に戻ればいいと思う?」
『1ヶ月前くらいじゃない?』
男って、清々しいよね。
その時はまだ笑えてたって認識で、よろしいですかね?
いまはしんどい、辛いと思ってしまう母子登校や不登校なのだけど。
数年後には、
こんなに濃密に子どもと過ごせた日々を「幸せだったな」と振り返る日がくるのだろうと思っている。
たくさん褒めて、たくさん親切にして、たくさん笑い笑わせる人に
運は味方する。
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