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カウンセリングの引き出しで、見えた本心

『となりの芝生が、まだ恋しい…』

そう思っていたのは、息子じゃなくてわたしのほうだった。


不登校小1ムスメが転校した先である、学びの多様化学校にはスクールカウンセラーがなんと常駐している。
公立は掛け持ちして担当しているので、よくて週1回だった。

もちろんカウンセリングなんて外部で受けようものなら、だいぶいいお値段がかかる。
どちらにしても利用する側としては、ありがたいことこの上なしだ。

正直ね。
ずっとこっちが1時間しゃべり続けているだけ(笑)
でもそこにはカウンセラーさんの誘導だったり、傾聴の間合いがあり。
こちらが話しやすい空間を、作ってくださる。

ときに、こちらの話の内容から心理的見解や、先の見通しなんかのヒントをくれたりもする。


ただ多様化学校でカウンセリングを受けるのは、ちょっと大変(汗)
ムスメに見つかると、ついてきちゃうから。
ムスメの目を盗んで、合間を見つけて、忍び込むように初のカウンセリング室へ入る。

話す内容は、ここまでの兄妹不登校の経緯やわたしのメンタルの変化が中心になった。

でも、実は隠していることがあった。

私自身も認めたくない。認めないでいたいモヤッた気持ち、、、


息子のオルスクで、
体験で来ていたこの前の子は、入ることになったんですか?と何気なく聞いたとき。
『あの子は、お友達にスポーツを誘われてなんだかそのまま楽しくなって、学校に行き始めたみたいなんですよ。』

「そうなんですか〜よかったですね」
そう答えたものの、胸にチクリと刺さるものがあって。

トゲが抜けなくなった。


どうしてだろう。

学校じゃなくていいって。
あたりまえの壁を壊した気持ちでいたのに。

息子が、妹が多様化学校に行くことでメンタル落ちなきゃいいな。
気をつけてあげなきゃ。

そう思っていた。
本人は、何も気にしてないかもしれないのに。


カウンセリングで話しながら、結局奥めいた思いが引き出されて。

固まる。
止まる。
悩んで。
悶える。


違う。これは息子の悩みじゃない。
わたし自身の葛藤だ。


こどもが学校に行くことを、うらやましいと感じているんだ。

多様化学校では同じ価値観まで行き着いた親御さんが多いから、話していても居心地はいい。
ただ一歩、世間や近所に目を向けてしまえば、ウチは異質な家庭に見えるのだろうと思う。


まったくもって、息子にとっては迷惑な話だ。

親のエゴが抜けない。
1年かけて、頑張って、意図的に、そのエゴの向きを必死で変えようと努力してきてもまだこれだ。

息子はオルスクで週に1回だとしても、全力で遊んで学んでくる。
帰りの顔は、スッキリとした達成感に溢れている。

いまはその達成感をすこしずつ、自分の自信として貯金してるんだと思う。
小3息子はこっちが思っているより、たくさんしっかりと考えている。

いつか必要な時期に、必要だと思うことを、自らで決断できるチカラを持っている。

全身で『ママ!!僕のことを信じてよ!!』と叫んでいるのがわかる。


だから私にできることは、子の健康を守って、口にチャックを引いて、待つことだけだ。

それでいい。

私は私で、あなたはあなた。


となりの芝生が恋しくても、フェンスを越えて侵入することはできないからね(不法侵入になっちゃうw)


ウチの芝生で、ごろごろとひなたぼっこでもしておこう。

そうしよう。



どんなに一生懸命頑張っても、結果が出ない…それが運というもの。
結果よりも、頑張ったそれまでの過程で何を得られたのかが大切。

ゲッターズ飯田




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