顔を知られていなくても、それでも生きている
アンパンマンになる前の『あんぱんまん』の絵本ご存知ですか?
今のアンパンマンとは違うキャラですよね。
やなせさんは戦争に行かれていて、そのときの思いがあるから、ただ強いだけの正義のヒーローにはしたくなかったそうです。
正義は自分の側にあって、相手側にしてみたらそっちが正義。
誰だって、自分の正義のために戦っている。
ふと気を抜くとね。
私ってなんだろう?私って何?って思うことがある。
これは不登校ママだからってだけでもなく、みんなが抱えている一線なのかもしれない。
自分の今の位置がわからなくなる。
自分を肯定する何かが足りていない。
足を踏ん張って、気が付かないフリをして前を向いている。
誰しも一生懸命生きていて、もちろんそれで被害を受けて傷ついて人生が180度回転しちゃった人もいるからね。
一概に言えないんだけど。
結局、誰も悪くないんじゃないかと思う。
生きていくはずの道やレールから外れて、行く先を見失って。
思っていたはずの場所じゃなくて、子のペースに合わせて生活を送るようになって。
あれ?ここはどこ?って、思考が迷子になる。
ここにいるけど、ここにいるのは私のためではなくて、子どものための場所だから。
私は誰?ここにいるけど、いないような感覚。
『愛と勇気だけが ともだちさ』
アンパンマンはね、みんなで戦おうと言っているんではなく、自身の中の愛と勇気だけなんだって。一緒に連れて歩いているのは。
一緒に行こうよ!とは言っていない。
誰かが一緒に来たら、それはその人の意思だから仕方ない。
あくまで自分の中の『愛と勇気』を糧に生きている。
大人になればとるに足らない、なんてことない些細な場面も、小さな繊細な子どもにとっては、大きな飛び越えられない水たまりなのかもしれない。
繊細な小1ムスメと、地域の子どもイベントに出かけた。
途中までワクワクしていたのに、近づくにつれて、、
「人たくさんいたら、囲まれて追いかけられちゃったらどうしよう…。」
不安になるムスメ。
『行ってみて見てみて決めてもいいし、ここで引き返してもママはどっちでもいいよ?近くまで行ってみる?』
入口近くまで行って、激混み満員御礼なのを見てダッシュで逃亡(笑)
校庭のブランコで二人で座って、しばらく雑談した。
『さて、どうしますか?』帰る🐸
イベントで使うはずだったお金で、帰り道のコンビニでお菓子を買う。
しっかりとお兄ちゃんの分のお菓子も選んでくれた。
成長して大きくなれば水たまりも、とるに足らない小さなものになるんじゃないかな。
それまで別に友達がいなくてもいいしさ。
できたらそれはそれで、いいしさ。
大事なのは、自分で決めてそこまで行って、自分で決めて帰ってきたことだもの。