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【本の紹介】40代についての本を読んでみた

『40代』って、いろんなことが重なる時期だったりしますよね。
《育児・女性ホルモンの荒波・夫婦関係・親の介護・キャリアの変化》

懐かしの365日誕生日ごと1冊になって売っていた、占いのミニブック。
誰か知りませんか?(笑)
小学生のときに買ってもらった、その自分の誕生日の本に書いてあった。

【あなたは『大器晩成タイプ』です。40歳から、ぐっと良くなります。】

この一文がずっと、忘れられない。
なんならここを目指して、やってきたのかもしれない。

本当に仕事でぐっと面白くなった頃に、子の不登校であっという間に退職した。

これは、そのままにはしておけない!
だって!これから、まだまだ良くなるはずなんだから(笑)


1️⃣#尾石晴


著者である尾石さんは『サバティカルタイム(使用用途を決めない休暇・自分業をつくる)』についての本も出されています。わたしは意図しない退職でしたが、気持ちを切り替えて同じような思考に切り替えました。

このタイミングの退職を、ネガティブな方向でなくポジティブな時間の使い方にしていこうと。

これは以前から思っていたことです。
仕事をして、頂く報酬って《金銭的》なものだけではないんですよね。ついつい給与面で転職も考えがちだけど、その仕事から受け取れるものって見方を変えると他にもあるんですよ。

《精神的》報酬
働いている限り、人と接して行く必要があります。それは内部の人間かもしれないし、外部(お客さん)なのかもしれない。どちらの人と関わるにしても、関係性がより良いものであることが自分の中での《楽しみ・やりがい》になる。
働くうえで一番はそこじゃないでしょうか。《人間関係》って仕事をしていく上での、かなめの部分ですよね。わたしはお金の量よりも大事にしたいのは、こっちかもしれないな。

《技術的》報酬
わたしは臨床検査技師の資格を持ち、その中でも分野によってさらなる資格取得の可能性がたくさん分かれています。
例えば、超音波検査士という資格があります。これにも、健診・循環器・消化器・血管など分野が細かく分かれています。
取得するためには知識以外にも、実際の技術が必要です。そのためには現場で経験者に教えてもらって、目と頭と手で覚えていきます。自身で携わった症例も、資格取得時に提出が求められます。
検査の機械と、患者さんと、指導者が必要な技術なのです。
これを取得することができる職場だよっていう、報酬。これって大きい。会社側としては、売りにすべき部分なんですよね。

『いったんキャリアをリセットして、できる範囲での可能性を模索していく。』
『今のこの状況で、何がどこまでできるのか。』

その可能性を考えさせてくれる、1冊でした。


2️⃣#大塚寿

前半は現在仕事をしている人に向けて書いてあるので、わたしは過去を振り返りながら読みました。

確かに上司に好かれようと、部下をこき下ろしていった人は自滅していったな。これから10年しか付き合わない上司より、20〜30年と付き合っていく部下を大事にしなかったら損だよね。とか(笑)

(なんで言ったことができないんだ!って部下を怒鳴ってるけど、上手く説明ができていなくて内容を伝えられないそっちの側にも問題があるんだよ。)
(その上司のことを影で悪く言うあなたは、自分が同じ立場になったときにどうやって部下を使っていくのかビジョンを持って悪口を言っているの?)

相互の関係を俯瞰でみることができるようになったのは、やはり40代という経験値のおかげでしょうね。

後半からは、40代から学びの仕方を「自分主体」で変えていく必要性を説いています。誰かに教えてもらうのではなく、自分でつかみ取る時期。いまこの時期に《自分の強みを活かせるスキルを身につける》ことが50代以降の生き方に大きく影響してくるというのです。

同じ仕事一徹で生きて、退職後に魂の抜けた人生で過ごすのか。
新たなことへの挑戦で、清々しく生きていくのか。
この多忙な40代にいかにして時間を空けて、自分の人生を考えていくのか。


いまこの40代という時期が、わたしたちの大きな人生の分岐点となるのかもしれません。



人生で最も恐ろしいことは「やろうとしないこと」
いつだってやってみるまで、わからない

ゲッターズ飯田



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