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なんで家族を続けているのだろう?
樹木希林さんが好きで、娘さんの内田也哉子さんの本を読んでいます。
『なんで家族を続けるの?』という題名の本を、オットの目に見えるところに大々的に置いているわたし。
脅しですか?(笑)
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内容は脳科学者である中野信子さんとの対談方式で、家族の関係性を脳科学の観点から解きほぐしています。
思っていたよりも、心動かされる内容でした。
不登校児を抱える人、夫婦関係で困っている人、自分という存在を見つめるためにもぜひ読んで欲しい1冊です。
その中で紹介されていた、谷川俊太郎さんの詩をご紹介します。
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『かぞく』
ぼくはチチがきらいだと とアニがいう
わたしはハハがきらい とイモウトがいう
ぼくはみんなすき とオトウト
チチはみんなのためだというけど
かえってくるのは つきにいっかい
チチはだれもあいせないのよ とハハはいう
そんなことはない とわたしはおもう
もうハハをあいしてないとしても
チチはわたしたちこどもをあいしている
ゆうがた アネのわたしはカレーをつくっている
ハハはまだかえってこない
アニはむっつりメールをうってる
これがいきてるってことなのかな とおもう
ライオンやちょうちょやまつのきやくらげ
みんないきてるってこいうことなのかな
『ハハのむすめ』
わたしはハハのむすめです
つまりはバァバのまごむすめ
アネからみればイモウトですが
わたしはまだまだわたしじゃない
わたしはわたしになっていきます
まいにちまいにちすこしずつ
ハハがしっているわたしのおくに
ハハもしらないわたしがすんでいる
わたしはそこではただのいきもの
わけもわからずいきているだけ
うめきもするしうたいもします
ことばにならないたましいだいて
そっくりだっていわれるけど
わたしはハハとはちがうにんげん
でもいつかはハハになるかもしれない
わたしによくにたむすめのハハに
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なんだか1行目から、ぐっと涙をこらえる気持ちが湧いてきましてね。
『詩』ってすばらしいですね。
この前、不登校な息子にメタ認知を身につけて欲しいと記事にしましたが、この脳の領域は30歳までは未完成。つまりは30歳までは成長を続けるということ。
ゆっくり育んでもらって、失敗も繰り返して、確かなものにしていってほしいものです。
ちなみに子育てに適した脳の状態になるのは、40代だそうです。
いままさに、育児に力を注げる状態になっているわたしたち世代なのですね。
いまが一番、育児に輝けるとき✨️
迷いがあっても、自信をもって進んでいきましょうね😊
成長には痛みが伴うものだと思っておきましょう。
苦労や困難を避けてばかりでは成長をしないもの。
挫折や失敗からこそ多くを学べると思っておきましょう。
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