不登校児が夏祭りに挑む。撃ち抜け!同級生の視線。
『夏祭り』
小学校で行われる夏祭りに、不登校の小3息子は射的を目当てに参加すると言う。
大丈夫?
学校の子が沢山くるけど。
そんな親の気持ちは横に置いて『そう〜楽しみだね〜』とだけ声に出す。
まー行けるところまで行ってみよう。
パパはここが地元。
自分の同級生たちもパパとなり、子供の行事には当時の同級生たちとお父ちゃんとして参加する。
頑張ってるなーと思う(笑)
暑い中、汗水垂らして準備から片づけまで。
休日をフルに使って。
兄妹共に不登校になって、メンタル急降下して、外出もままならない日々。
そんな行事に顔を出すこともできなくなった子供達。
パパも流石に自分の子供が来ないのに参加をするのも、、、って感じで、少し遠のいていた行事参加。
夏祭りは行くという息子の言葉を信じて、パパも朝から一人学校へ出発し、準備をしに行き、帰ってきてシャワーを浴び、また開始時間の2時間前に屋台参加のために出発。
汗だくになりながら水風船を膨らまし、射的コーナーで銃にコルクをひたすらに詰める。
よくやってるよ(笑)
大変なんだけど、外向性の高いパパは行事事が好きなので、実は程よく楽しんでいる。
充実感・達成感を感じるらしい。
さてさて、夏祭りの開始時間を少し過ぎ、我が家のなか。
ゆる〜く過ごしていた子供達に
「そろそろ行きますか?あんまり遅くなるといい景品がなくなっちゃうよ」
と声を掛ける。
だる〜く、動き始める兄妹。
夏祭りの御駄賃を握りしめ、それ行くぞ!
『どこ行くんだっけ?』と不登校小1ムスメが言う。
「小学校でお祭りですけど」
『え〜小学校なの!?囲まれたらどうしよう、、、』
(あなたは大丈夫だよ。入学してからほぼ行ってないんだから、浴衣も着てるし、誰もわかんないよ)と思いつつ
「ママの後ろに隠れてればいいじゃん。とりあえず行ってみようよ」
むしろ気がかりなのは、息子のほう。
小2秋に学校に行けなくなってから、学校に入れたのは誰も居ない放課後のみ。
友達にも久しく会ってないし、顔はみんな知ってるから声をかけられることだって絶対あるはず。
(それを分かってても、射的に挑みたい意欲のほうが勝っているのねw)
歩いて行く途中、暑いのにやっぱり心許ない子供達はママの腕にしがみついたり、手を繋いできたり。
体の大きい息子も、ママの小指を握ったり離したり。
(暑い〜普通に歩きたい〜)
まーでも、もじりながらも校庭までたどり着き、パパのいるテントを見つけに行く。
息子はすでにどこに目的の屋台があるのか、気が気でなく。
「とりあえず全部ざっと見てくる!!」と飛び出していった。
(なんか、すごいな)
ムスメも唯一の仲良しなお友達に会い、もじもじしながらも手を繋いで屋台ブースに消えていく。
『ママ水分補給したいから、パパのテントの所にいるね』
と告げて、子供達から敢えて離れてみる。
離れている間に、息子が戻ったりまた行ってくる!と飛び出していったり。
ムスメはほとんど戻ってこなかった(笑)
やはり息子は同級生に度々出会い、声を掛けられたよう。
「大きくなったねって言われた〜。」
「声変わったねって言われた〜。」
と報告してくる。
『言われて嫌な気持ちではないの?』うん
『確かにすごく成長期だもんね。去年から服のサイズが2サイズ分上がったからね。同級生の誰よりも大きくみえるよ。みんなびっくりしてるんじゃない? 力も強くなってるから、今は誰と戦っても勝てるよ、きっと。』
(声も声変わりしたわけではないけど、友達と喋る時は大人びた低音で話してるなって気がついてたよ。)
「そうなんだ〜、じゃまた射的に並んでくる〜」
唐揚げと飲み物を買うためにママと息子が並んでいるときも、別な子に声を掛けられる。
『夏休み開けたら、学校くるの?』
嫌味はなく、本当に質問というか、来たらいいのになって期待の気持ちのようだった。
でも返す言葉を発しない息子。
態度はこう↓
(なんかすげーな)
『知ってる子?』
「しばらく来てないから、名前忘れた〜」
『ふ〜ん、声かけられるなんて人気者なんだね』
いろいろ声かけられて、嫌な気持ちになってたりしてないのかな?
まーそれも経験か。
なんだかんだと兄妹共に屋台を満喫して、ブース片付け中のパパを残して帰る頃。
「楽しかった〜〜」✕2
お?そうなん?
『楽しかったね〜、楽しくて良かったね〜』
とみんなで暗い道を手を繋いで帰ってきた。
(なんかほんとすげーわ)
他人と比較して、恥ずかしいと思う気持ちが薄くなったのかな?
自分の生きる道を自分で決めたから、自信がついてきたのかな?
親の心配なんて、越えていく。
こう思うだろうとか、傷つかないように避けたほうがとか、いらないね。
自分が見て、感じることが大事で。
私の感じ方と子供達の感じ方は違うわけで。
子供達なりの距離感で進んでいくもんなんだな。
子供達の夢中な顔と10ヶ月ぶりの友達との様子を見られて、不思議な気持ちになったパパとママでした。
共感いただけたならばサポートしてもらえたら、嬉しいです! いただいたサポートはこどもたちの第3の居場所(サードプレイス)への授業料に使わせていただきます!