失恋
辛い。辛い。
こんな思いを抱えるのは人生で初めてだ。
どうしたらいいのだろうか。
自分が今できることは何なのだろうか。
時間が過ぎ、記憶から離れていくことをひたすら待ち続けることなのだろうか。
本当に辛い。
私は待つことがとにかく嫌いだ。
終わりが見えないから。
この行き場の無い感情をどう消化していけばいいのだろうか。
そもそも、消化できることなのだろうか。
できる、できないにせよ今辛いことには変わりはない。この先のことを考えて、相手のためにも早く気持ちを切り替えるべきなのは十分わかっている。
わかっている、わかっているはずなのにどうも心が上手く飲み込んでくれない。
あれは夢で起きた話なんじゃないかって。
現実で起きるはずがないって。
彼からの「ごめん、やっぱり」がくることをどこか期待してLINEを閉じたり開いたり。
彼とのアルバムやお揃いで買ったものを目に見えないところに置いてしまえば、あの時の思い出も一緒に消えてしまうんじゃないかって。
全部、有り得ない話
を本気で考えている。
虚しいなんて思いたくない。
毎晩毎朝、1人になると彼のことで頭がいっぱいになる。今日は授業中も頭がいっぱいだった。
何をそんなに考えているのだろう。
自分でもよく分からない。
自分の気持ちすらも分からない。
友達の前の自分、親の前の自分、兄弟の前の自分、独りの自分、みんな違う人間な気がする。
5人の自分を説得させながら1本の道を進まなければならない。とても大変な事だ。
私は頑張って前に進もうとしているのかもしれない。1歩ずつ。1歩ずつ。
終わりが見えない怖さに立ち向かっている。
どれだけの時間がかかるかは分からない。
「死」というタイムリミットがくるまでかかるかもしれない。
残されたのは、終わりがくるまで耐え続ける試練だけだ。ひたすらに耐える。踏ん張る。
たかが それだけのこと。
されど それだけのこと。
私にとってはきっと
後者だろう。
彼がいたら変わっていたかもしれないが。
〖追記〗
noteに以前噂の彼(前編)というのを書いていたようだが、後編が書けないまま終わってしまったな。
涙を零していいですか?