身体拘束
運が良かったのか、それとも、わたくしの病状がそれほど悪くなかったためなのか、どうだかわかりませんが、わたくしは、隔離室には入りましたが、身体拘束はされませんでした。身体拘束とは、ベッドにあおむけになって、両手と両足と腰をベッドに固定させることを指します。もちろんオムツをはかせられます。わたくしは、入院中、身体拘束されている人に、「はずしてくれよう」と頼まれたことがあります。わたくしは、はずそうと試みましたが、固くカギがかかっていてだめでした。さて、わたくしが精神病院に入院していた期間は1年間にも満たないのですが、何年も入院しているかたがたがたくさんいらっしゃいます。入院している、というよりも、病院に住んでいる、という感じです。普段、忘れがちですが、入院していないだけでも、ありがたいこと、とわたくしは考えています。なぜなら、入院生活は、ものすごく不自由な生活だったからです。もう入院したくないです。