まさしくんはまず病気を治すことです。

まさしは病気を治すために薬を毎日たくさん飲み続けている。
だが全然治らない。
まさしは何十年間も薬を飲み続けている。
だが治らない。
まさしは馬鹿馬鹿しくなって薬を飲むのをふっつりとやめたことがある。
その数日後、まさしは結局再入院したのだった。
まさしは躁鬱病患者だった。
とにかく病気は全然治らない。
風邪は治るが躁鬱病は治らない。
まさしは電車の中で大声でザ・ブルーハーツを歌ったことがある。べつに誰からも何も言われなかった。
まさしはある日、浦和レッズの練習場に行って自分を入団させてくれとかけあったことがある。すると、元女子サッカー日本代表監督で、当時浦和レッズのコーチだった、そして元浦和レッズの選手の

池田太さん

がわざわざまさしのほうへやってきて、きちんとまさしに説明したのだった。まさしは池田太さんの言うことを理解したのだった。
まさしはおじゃる丸をきどって住宅街のマンホールの上に新聞紙をしいてその上に座ったことがある。
まさしはキチガイだった。
薬を飲んでいたらキチガイではなくなった。
病気は治っていない。
だが薬を調整したりして
あすも、出勤するぞ、というイキオイ、だ。
それから
病気を治す
ではなく
病気とうまくつきあう
というのが
現実的ではないだろうか。