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大河ドラマ「光る君へ」第48話

最終回である。NHKオンデマンドで大河ドラマ「光る君へ」を観た。

『物語の先に』

倫子VSまひろ

刀伊の入寇以来、道長とまひろの再会から急転直下、「殿とはいつからなの」と倫子。
最終回を迎えるに当たって、やはりこの件をスルーするわけにはいかなかったのである。
倫子に言われるがままに話し出すまひろ。
最初に出会ったのは9才の頃。
逃げた鳥を追いかけて泣いている自分にお菓子をくれたのが三郎(道長)。
母を殺したのは道兼。
共通の友であった散楽の友が殺されて2人で葬ったこと。
倫子はあまりの想定外の事柄に圧倒されながらも、娘(彰子)の心迄持っていかれたまひろに「このことは死ぬまで自分の中にしまっておきなさい」と言い放つ。
当然である。
倫子に落ち度はない。
そしてまひろはまだ言わなければならないことがあった。

越後弁(賢子)

越後弁には父は道長であることは言わなかったようである。
越後弁はまひろとは違って器用に女房としての仕事をこなしていく。
そしてあれよあれよという間に親仁親王の乳母となる出世ぶり。
恋愛もかなり奔放に謳歌している。
後に従三位迄出世していくこととなる。

道長とまひろ

いよいよ道長の容体が悪化し、倫子から会って欲しいと言われるまひろ。
倫子の気持ちを考えると胸が痛い。
まひろは弱りきっている道長と対面。
最初は「帰れ」と言っていた道長だったが、まひろの「会いとうございました。」の言葉で道長は救われたか。。
それからまひろは道長の為に「続きは又明日。」と物語を少しずつ語るのであった。
ある朝、道長の死亡を最初に発見したのは倫子であった。
最初から自分のことを愛していない夫に尽くし子供を育て正妻として立派に生きた倫子。
道長とまひろの絆は本物だったかもしれないが、倫子なしでは道長はここまで政を行うことはできなかった。
倫子あっての道長であった。(後、明子も忘れてはならない。)

まひろ旅に出る

道長の死後、まひろは再び乙丸と一緒に旅に出る。
もうこの辺りになると史実でも良くわかっていないのだから何とも言えないが、まひろはその後どうなったのであろうか。
遠くの何処かで落ち着き余生を送ったのか、道中で消息を絶ってしまうことが起こるのか、実家に戻るのかもう想像するしかないけれど、東国へ反乱を討伐しに行く双寿丸を見て「嵐が起こる」と呟くまひろ。
道長の世は終わり武士の時代へと時代が移り変わる。
まひろの最期を描くことなく最後迄『余韻』を残す最終回であった。

#テレビドラマ感想文


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