大河ドラマ「べらぼう」第1話
本日は大河ドラマ「べらぼう」第1話をリアタイで視聴した。
『ありがた山の寒がらす』
まず最初に。
今回の大河ドラマは江戸時代中期の蔦谷重三郎が主役だ。
舞台は江戸の吉原。
昨年の「光る君へ」の紫式部と比べて資料は残っているであろうが、私自身、蔦谷重三郎のことも又、江戸中期の主に庶民の生活や風俗についても良く分かっていないことだらけなので又、この1年色々勉強できたら良いと思う。
明和の大火
明和の大火から物語は始まる。
蔦谷重三郎(以後、蔦重)は九郎助稲荷から離れない禿のさくらとあやめの為にお歯黒どぶに沈め、幼馴染の花魁 花の井と共に吉原を命がけの脱出を行う。
今回異色だと思ったのがナレーターがこの〝九郎助稲荷〟だということ。
昔から吉原を良く見てきた〝九郎助稲荷〟のナビゲーターは生き生きと躍動感を感じさせるものだった。
謎の少年 唐丸
明和の大火の際、助けた少年。自分の名前も何もかも忘れてしまった少年に蔦重は〝唐丸〟と名付ける。(因みに唐丸は蔦重の幼名)
以後、蔦重は唐丸と一緒に仕事をするようになる。
茶屋の仕事の他に吉原中に貸本屋を行っていたある日、花魁 花の井のいる松葉屋へ行く。
羽振りの良いその店にはこれでもかというほどの料理が花魁、女郎、兜に振舞われていた。
花の井は蔦重に二文字屋の女郎〝朝顔〟に料理を渡して欲しいと頼む。
二文字屋は吉原の場末にあり、そこにいる女郎たちは水の量が多い僅かなおかゆをすする状態に迄陥っていた。
吉原の中でも格差社会であったのだ。
二文字屋の朝顔はかつて幼少時の蔦重と花の井の面倒を見てくれた恩人だ。
しかし今は病に伏せ花の井からの料理には手を付けず蔦重の物語の読み聞かせをひとしきり聞いてその夜亡くなってしまう。
翌日全裸で捨てられたも同然の状態の朝顔の姿に唐丸は大きなショックを受けただろう。いやそれ以上に蔦重の悲しみは怒りへと変わるのである。
蔦重の決意
ここからが凄いのだが吉原の遊郭の主人たちに、困窮している女郎達に炊き出しを要求➡却下。我々は忘八(ひとでなし)。
奉行所に警動(岡場所の取り締まり)の要求➡上記の主人たちに確認を取られ却下。
偶然の重なりで時の老中 田沼意次の所へ潜入に成功し改めて警動を願い出る➡却下。(岡場所がなくなったら日本の経済が低下する。)
➡客が来る工夫をしているのか。
目が覚める思いだった蔦重にその後又災難が起きるのだが…
横浜蔦重の魅力
大河ドラマ初出演、初主演とのことだったが第1話が終わる頃にはすっかり存在感を放っていて今後の展開が本当に楽しみになった。勿論、長谷川 宣以(後の平蔵)の吉原遊郭でのエピソードもまだまだ続くようだし。
次回も視聴。