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お客さんのタイプは何タイプ?ーーーものを売る、買ってもらうための接し方

大学の夏休みは長い。せっかくなら何か新しいことをやってみようと、某百貨店のイベント販売スタッフに応募した。正直、人間と関わるのは必要最低限がいいタイプの自分が販売員に向いてるとは思っていない。しかし、そんなわたしが対人レベルMAXのバイトに挑戦し、何を得たのかふりかえってみる。

配属されたのは、ゆるキャラボディで陽気なお兄さんのお店。日本茶屋さんだった。初販売だと伝えると「気楽でええから、楽しくやってみて」と。このお店に配属されたことが今回一番のラッキーポイントだったことは間違いない。

お茶の知識もなければ、販売の知識もゼロ。はじめはとにかくメモをとった。教えてもらったことはもちろん、お兄さんが接客しているときに使った言葉を盗み聞きしてひたすら書く。そして、手も口も足もフル稼働で初日をなんとか終えることができた。

残りの2日間は、どんどんお客さんに試飲を勧めて接客してみることに。目標は”堅苦しくない接客”。お兄さんには「かしこまらずに、フレンドリーな接客でやってみいや」とのアドバイスをもらっていた。かしこまった言葉を少しずつ砕いていく。接客業でそんなことをしていいのかという不安もありつつ実践してみると、商品はどんどん売れた。売れたということは商品の魅力がちゃんと伝えられたということ。それがわたしにとって一番嬉しかった。

売り方はひとつじゃない。お客さんによって求める味も情報も全然違ってくる。このお客さんはお茶に興味がある人なのか、はたまた偶然通りかかって足を止めてくれた人なのか。敵のタイプによって技を考えて戦うゲームのように、観察して、推理して、声のかけ方や接客の仕方を変えてみる。これが今回わたしが得た学び。

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