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「たのしい」と「らく」
楽しいことと楽なこと。同じ「楽」という漢字を使っているけど、意味は決して同じではない。
初めて聞いたのは私が小学校高学年の時と記憶していて、なぜだかすごく腑に落ちたことを覚えている。
大学3年生になった今、私はその言葉の意味を改めて考えさせられている。
高校在学中から、言葉では上手く表現できないもやもやとした感覚に支配されやすくなり、目の前の不安を払拭したいがために「らく」を選択するようになった。
気分転換と謳いカラオケ・服やコスメの爆買い・弾丸旅行をした。
それでも何となく漂うもやもやとした感覚からは逃れられなかった。
爆食することでつまらない日常から目を背けようとした。その結果、過食症傾向になり、食べたら過食が始まるのではないかと不安になった結果、再び過食に走ってしまうという負のループの中で生活するようになった。
「らく」を選択することで、払拭したいもやもやとした不安をさらに助長する結果になった。
私は前向きで、楽しそうな人たちを見るのがすごく好きである。溢れるきらきらとした雰囲気に目を奪われるのである。
でもその人たちはなんで楽しそうなのか考えると、決して楽ばかりして生きているのではないと感じる。
目の前の乗り越えるべき壁から逃げず、向き合って、乗り越えてきたからこそ「楽しそう」な雰囲気を醸し出しているような、そんな気がする。
そんな人柄になれたら、どんなに素敵なのだろうか。
理想論ではなく、実現させてみたいと夢うつつな状態でこの文章を書いている。