完璧主義は、成果が出ないのか?
こんばんは、お疲れさまです。
今日は仕事の成果と完璧主義の関係性について考えてみたいと思います。
今日このテーマについて考えてみようと思ったきっかけなのですが、完璧主義はやめたほうがいい。みたいな意味合いで語られていることをよく耳にします。”完璧主義”と入力すると、関連の候補ワードとして”治し方”がでてくるくらいに。それを聞くたび、どこか違和感を感じていました。
だって、適当でいいはずがないと思っていたし、”こだわること”を否定されていたような感じがしたから。
色々と調べていると精神や仕事の成果等、いろんな文脈で語られていますが、今回は仕事の成果を考えたときにどうなのか?今回はこの文脈で考えていきます。
完璧主義 vs 完了主義
完璧主義が良いのか悪いのかを判断するなら、逆はどうなのかも考えないといけません。グーグルさんで完璧主義の対義語を調べてみると、いろいろな言葉がでてきました。
完成主義、適当主義、単独主義、最善主義、完了主義。
ぱっと検索しただけでこれだけ出てきたので、他にももっとあることでしょう。ざっくりとしたイメージとして、完璧主義が一切の妥協をせず、細部までこだわるのに対し、これらはとりあえず完成させるといったニュアンスでおおよそ間違いはないでしょう。この記事では、対義語を完了主義として話を進めていきます。
完璧主義と完了主義、どちらが成果がでるのか?どちらを目指したほうが良いのか?
先に結論をお伝えすると、ケースバイケースです。
身も蓋もない。とがっかりされた方も多いと思います。
しかし、そもそも対立構造で考えることが間違っていて、ケースに応じて使い分けるべきことなのです。
完璧主義の一番のメリットは、こだわることで質が高いこと。デメリットは、時間がかかることですかね。対して完了主義の一番のメリットは量をこなせること。デメリットは質が低くなることでしょうか。
当然ながら一番成果が出やすい状態は、質を高く保ちつつ量をこなすことです。しかし現実問題そうもいきません、仮にそれが叶うのなら、完璧主義や完了主義といった言葉自体が生まれていなかった気すらします。
そこで大切なことは、どう使い分けるか?です。
重要度と緊急度の4象限
使い分け方について、私のおすすめは重要度と緊急度の4象限で考えることです。X軸を緊急度・Y軸を重要度とし4パターンに分類して考えます。(イメージがしにくい方は、是非グーグルさんで”重要度 緊急度 マトリックス”で検索してみてください)
そうした場合、その4パターンは、下記に分類されます。
①緊急であるし、重要であるもの
②緊急ではないが、重要であるもの
③緊急であるが、重要でないもの
④緊急でも、重要でもないもの
この4パターンの内、①と②は完璧主義で実行することをおすすめします。
そして、③と④は完了主義で実行することをおすすめします。
(本来は④はやらないという選択をし、③はアウトソーシングを含めて誰かに依頼するべきなのですが、今回のテーマとは脱線しますので別の記事で紹介します。)
重要である仕事は、会社にとっても重要であるし、あなたにとっても重要であるはずです。そこを妥協し、中途半端に仕上げる必要はありません。徹底的にリソースを投下し、こだわり抜いてください。
ただし、期限は絶対です。期限を過ぎると価値がゼロになることも当然ながら、期限を決めずに仕事をしているとただ、だらだらしている。こんな状況に陥り兼ねないからです。思考をせずに、ただ悩んでいるだけで全く進んでいない。こんな状況でも、私は完璧主義だから仕方がないと都合の良い言い訳をしてしまう状況を作ってしまうことにもなります。
時間をかけたからと言って、質が高まるわけでもありません。
クライアントや上司から期限が明確に提示されていない場合でも、自分自身で期限を決め、その期限の中で完璧なアウトプットをしてください。
一方で重要でない仕事、これは会社にとって利益が無いので重要ではない仕事なのかもしれないし、あなたの将来性や成長という観点から重要ではないのかもしれません。いずれにしても、会社やあなた自身にとって成果が十分に見込めないのであれば、完璧にアウトプットする必要はありません。
最低限の質で、完了主義で終わらせましょう。
以上が、完璧主義と完了主義の使い分け方になります。
是非、自分の仕事(プライベートなことでも応用できます)で実践してみてください。
最後に少し余談なのですが、例えば新規事業などでテストをするケースってありますよね。例えば本格的に量産に入る前に、この製品の世間の反応はどうか?とかをテストする意味合いです。こういう場合はテストですから、当然ながら完璧にしなきゃと思う必要はありません。自分が何か新しいことに挑戦してみるときも同じです。そういう場合はまず行動した上でのトライアンドエラーが大切です。そこは混同しないように、お願いします。
それでは、読んでいただきありがとうございました。