「人を惹きつける話し方」の感想

■どんな本だった?

話すうえでのテクニックというより、あくまで話して“伝える“ことはどういうことか?話すことは相手に伝える手段の一つとして、伝えることの本質的なところにフォーカスをおいて語られていた本だったと思います。

■感想

印象的だったのは

  • 実感して話せているのか?

  • 見られている意識ではなく、見る意識で

でした。
この本を読もうと思ったきっかけは、2つあります。1つは、プレゼン・報告会での発表。会社で中堅社員の立ち位置になると、こんな仕事が増えてきました。でも昔からすごく苦手でした。参加者が多い場合なんかは特に、緊張してパソコンを操作する手は震えるし、足もガクブルだしで。自分でも何言ってるのか分からないし、周りがそう感じているのも分かっていて、早く終わらないかと早口になり、悪循環。もう1つは、原稿もないのに、アドリブで色んなワードを使いながら、自分の言葉で話している人がいる。自分がそこまでできるとは思っていないけど、少しでも近づきたい、解明したいと思ったからです。

実感して話せているのか?という視点は、きっかけの後者に書いた自分の言葉で話せている人はきっとこれなんだろうと思ったからです。こういう人って、言葉が溢れ出てくる状態なんだと勝手に思っていますが、きっと話していることに対する多くの経験や知識、経験が少なくても思考を重ねてきた人なんだと思います。

見られている意識ではなく、見る意識で。これは緊張に対して効果がありそうだと思ったからです。見られている意識=人目が悪い方向に気になっている状態。恥をかいたらどうしよう。上手く話さないと。批判されたらどうしよう。特によく知らない人が多い場で発表するときは、こういう感情が先行して全員が敵に見えるというか恐くなる。すると相手の目が見れなくなり顔は下に向き、不安が先行する。心拍数は上がり、呼吸がはやくなり、手足が震えたりする状態になる。人目を気にしないというのは本能レベルで不可能だと思いますが、全員を敵だと思い恐れることは回避できる、緊張をコントロールすることはできる。そのための見られる意識から見る意識に変換するワークも紹介されてました。劇団四季出身だからこその発想で、とても興味深いワークです。是非やってみたい。

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