雨の、夜の、本屋さんへ
くたびれていた。
土曜日の仕事。
電話の数は少なかったが、気疲れした。自分の仕事はほとんど進まず。
お昼に食べたお弁当(シーフードカレー)が美味しかった。
おやつ(ウォーカーのチョコチップショートブレッド)が美味しかった。
くたくた。
仕事帰りに夫と待ち合わせ。新宿のベルクでごはん。白ワインとマイスターベーコンドック、ラタトゥユ、フライドポテトなど。
一気に心が解放される。
自由を感じる。
私のお休みはここから。ここからの時間を楽しみたい。
美味しいを感じるごとに、「楽しみたい」がぐんぐん強くなってくる。
白ワインがしょげてた心を励ましてくれる。一口飲んで、あぁー、と息を吐く。
お疲れさん。じわーっと仕事のあれこれを思い出す。
主任のこと。
全くなんだってんだよ。あの機嫌の悪さ。他の人との態度の違い。感じ悪いし、教え方雑だし、自分のペースしか考えてないし。やな感じ!それに比べて私はなんて良いやつだんだろ。ああ、ほんとそれ。私、出来た人間だ。それって、素晴らしいことだ!
ああ、もう終わり終わり!土曜の夜を楽しまなくちゃ。
嫌な奴のことを考えてる時間がもったいない!
アルコールに元気をもらい、代官山へと体を運ぶ。ワクワクしてくる。
代官山蔦屋書店。
大好きな場所。
小説もアート雑誌もファッション雑誌も料理本も旅行本もエッセイにビジネス本も。その他いろんな本が私を迎えてくれる。ようこそ!と手を広げて歓迎してくれる。その時々の企画展も楽しいし、洋服に本や食べ物に雑貨なんかもある。その時々の楽しい出会いがある。スタバもあるしお洒落なお客さんを見るのも楽しい。
晴れていると、もふもふした大きな犬に高確率で会える。
時間を惜しむように本を眺めて、手に取り、端から端までチェックしていく。
時間が足りない。いつもいつも「もっと、ここにいたい!」となる。
コーヒーとケーキを楽しみながら外を眺める。雨の1日。しっとりと細かい雨。
しっとりとしたかぼちゃのバスクチーズケーキ。美味しいが沁みる。
ふと、
先日のカウンセリングで、臨床心理士の方に「(今の職場は)砂糖子さんの良さを引き出せてないと思います」と言われたことを思い出す。
私の良さを引き出すとき、私はどんな働きができるのだろう。どんな仕事をするのだろう。どんな気持ちになるのだろう。そんなふうに考えたことなくて、自分の可能性を少し期待して、涙が出た。良い涙。それって後味が良い。
代官山蔦屋書店。
そこは私の癒やしの場所。元気になれる場所。定期的に訪れたい場所。
帰りの電車で待ちきれずに買った本を開く。
体はくたくただけど心は軽い。
今週もお疲れ様でした。
また月曜日がやってくる。私は体を運ぶ。
しんどくなったら休めば良い。それでもしんどくなったらやめればいい。
本屋さんに行って休憩すればいい。美味しいものを食べればいい。
「楽しい」を味方につけて、ゆらゆらとバランスをとっていけばいい。
大事なのは心身ともに健やかなこと。
私は私の人生を楽しむ気満々だ。
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