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言葉。すらすらともごもご。
益田ミリさんのエッセイ「しあわせしりとり」を読んだ。この人の書く文章は読みやすく、ご本人の描く絵のように味わいがありシンプルで分かりやすい。
漫画もエッセイも読んでいると、絵と言葉を操り表現する様子にとても憧れる。
私もこんなふうに、こんな空気とこんな匂いで表現したいなあって思うのです。
このエッセイもよかった。
中でも私が二度三度と読み返した文章がある。
しかしながら、そんな付き合いの中でも、なにかの拍子にチクリとくることがある。
表面上だから気にならないなんてない。毒っぽい冗談を水に流せず、こだわってしまう日もある。半分は、うまくかわせなかった自分自身に腹を立てているのである。
飛んでくる悪玉をすべてバシバシ跳ね返せれば、どんなにいいだろう?
でも無理だ。わたしは普段でも理路整然と話せない。テンパっているときは、余計に難しい。わたしは、わたしを、わたしの言葉で助けてやれないのだった。
益田ミリさんの他のエッセイでも、チクリと言われて後からモヤモヤして悔しかった話を読んだことがある。その悔しさがわたしの頭の中に詳細に流れ込んできて、一緒に悔しくなりながら読んだ。
わかる。わかる。とてもわかる。
こんなに自分の言葉と絵で表現できるミリさんでも、こんなふうな思いをすることがあるのだ。それに驚く。そして安心もしてしまう。
毒っぽい冗談を水に流す。
うまくかわす。
悪玉をバシバシ跳ね返す。
理路整然と話す。
自分を自分の言葉で助ける。
ああ、わたしもこの能力が欲しい。
この能力で自分を守りたい、円滑な人間関係を構築したい、意見したい。
何度も考えて、頭の中でこねくりまわして、トライアンドエラーを繰り返して結局いまだにできていない。備わっていない能力。とほほ。
このエッセイの締め方もまた素敵だ。
誰かと大切な話ができた日の夜は、暖かく、豊かだ。
暖かく、豊かだなんて、シチューのようだ。
ああお腹すいた。
言葉がすらすらと流れるように出てくる人が羨ましい。
わたしはもごもごとなることが多い。特に仕事の時。
理路整然と話そうと意識してまとめてみるが、実際その時になると別の角度から話が振られて驚いてしまい、動揺してまた話せない。
特に、いじわるや揶揄いや圧をかけられると、言葉はどんどん離れていく。
参った参った。
でもね、わたしは誰かと大切な話ができた夜(昼も)、結構あるな、と
胸の中が柔らかくなった。
紹介したのは「いつだって優しいわたしの机」という箇所。
他の箇所もとてもよかったです。おすすめしたい。
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あれはなんという紙なんだろう。和紙でもないし。
久しぶりにお花を飾った。今年初かな?多分。
節約のために買っていなかったが、一輪でもあると部屋もわたしも潤う気がして買ってきた。お花屋さんにはチューリップが並び始めていて、眺めているだけですっきりした。
チューリップってなんであんなに可愛いのか。
薔薇の花束よりも、わたしは断然チューリップの花束がいい。
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昨日食べたランチ。このお店は近々閉店するらしい。
婦人科通院の時にここでランチするのが定番だった。あんトーストにコーヒーや、たまにパフェやお汁粉、かき氷も食べた。どれも美味しいし、店舗も落ち着いていて好きだった。
noteでも度々登場したココナッツのアイスクリーム屋さんも閉店してしまった。
美味しかったのになあ。
わたしがお店に行く時は、どちらも割と賑わっていたように思うけれど。
もう食べられないのかあ。残念。
そして、婦人科の主治医も今の病院を辞めてしまうとこの日の診察で告げられた。
しかも、今の病院で外来枠を狭めるため、引き続き同じ病院で診てもらうのは叶わないとのこと。ありゃりゃ。
仕方ないので、新しい病院を探すことになった。
それに伴い、また新しい病院終わりのランチ場所に出会うことでしょう。
通院と美味しいものはセットだ。
どんなにささやかでもいい。楽しみと労いは必要。
あ。美味しいものの話なら、わたしはすらすらだ!
あとお洋服!
なんだ。
すらすらともごもごは、わたしの中にどっちもあるんだな。