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ストーマの腸太郎と休職
GWが終わり日常が戻ってきた。休職中の今、わたしは月曜日が好き。穏やかでのんびりとしたわたしの月曜日。今日は午前中眠くて仕方なかった。ストーマの腸太郎は、朝からずっと活動しっぱなし。せっせ、せっせと働いて(お通じを出してくれているということですね)、うとうとしているわたしを他所におなかを綺麗にしてくれていた。昨日もいっぱい食べたからなあ。ありがたい。腸太郎は今日も良い子。
休職して良かったことの一つに、腸太郎のことがある。休職している今は、朝ごはんの後、自分のペースで洗濯物を干したり、片付けをしたり、お茶を飲んだりしている。そうすると、腸太郎はゆっくりと活動開始し、せっせとお腹を綺麗ししてくれている(お通じを出すということ)。仕事をしているときは、緊張しているのか腸太郎の動きは今より鈍かった。たまに活発になっても、正直困っていた。通勤時間にいきなり動き出すとトイレに行きたくて焦ってしまったり、職場の朝礼中に時折「ぷふぅ」と喋り出し(おならですね)、慌てて手で上から押さえてみたり(手で抑えることで音を小さくしていた)、その後の他職種との申し送り時間もトイレに行っていると話を聞きそびれて出遅れたり。腸太郎にとっては活動時間がわたしの朝の大事な時間だった。休職の直前は、腸太郎はあまり朝動かなくなっていったように思う。仕事から帰ると、ゆっくり動き出していた。
ストーマがあるから働けないわけではない。働いている人はたくさんいる。
ただ、わたしは働きづらかった。ストレスが大きかった。腸太郎(ストーマ)のせいではない。無理をした。何かに追い込まれていた。精神的にしんどかった。腸太郎にもきっとわたしのストレスが伝わっていたのだろう。
今は、朝食もしっかり食べられる。朝食後の腸太郎の動きを気にせずに、安心して食べている。体重はほとんど休職前と変わらないのに、お通じの量が違う。腸太郎(大腸)が動いている証拠だ。良いことだ。
来月で腸太郎は2歳になる。つまり、ストーマを増設してからまる2年が経つということ。あっという間だな。いや、振り返ると色々あったな。色々あり過ぎて、腸太郎のことを気にしている余裕がないこともいっぱいあったんだな。それだな。腸太郎のお誕生日には、消化の良い、お豆腐やヨーグルトを食べる。腸太郎に感謝して。
人工肛門を増設することが嫌で嫌で、散々嫌だと抵抗して、悲しくて泣いて自分が自分じゃなくなる気持ちに打ちのめされたあの頃が懐かしい。
お通じがお腹から出る(お腹からちょこんと顔を出したストーマからお通じが排出される)ことが、不気味で恐ろしくて怖かった。
でも、わたしの場合はストーマを造るしかなかった。造らなかった場合、おむつをしてお通じが自分の意思でコントロールできず垂れ流しになると言われた。お出かけは気軽にできないし、直腸を残すことで再発リスクは非常に高くなる、再発した時は痛みは今以上だ、と医師に言われた。あの時、わたしにたくさん説明してくれた医師に感謝している。ストーマが生活の質を上げること、わたしがストーマと共に楽しく生活していけることを話してくれたことに感謝している。
ストーマの腸太郎。わたしの相棒。赤とピンクの間の色をした小さい働き者。羽二重餅のような柔らかい感触の子。わたしの腸太郎。大切に仲良くやっていく。これからも。
トップの写真は今日食べたおやつの西瓜とハーブティー。お花も買ってきて飾ってみた。一人のおうち時間。花を眺めながらごはんを食べたり、おやつ時間を過ごすことがわたしの癒し時間。
腸太郎が今、「ぷくぷくぅ」と鳴いた。普段はカニが泡を吹くような感じで(さすがにそれよりかは大きな音だけど!)、小さい声で鳴く。今日も腸太郎は元気です。わたしも元気です。
おやすみなさい。