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うわ、私それ一番かっこ悪いと思ったこと

ある施設にストリートピアノが置いてあった。

私はピアノを幼稚園から中学1年生ごろまで習っていただけのプロでもなんでもない凡人なのだが、ピアノを弾くのが好きである。
普段は月に2回ほど趣味で弾いている。
ジブリの曲を弾くのが特に好き。

先日出会ったストリートピアノは、通りすがりの人が弾けるような雰囲気で、周りもざわざわしていた。
いつもYouTubeなどに出てくるストリートピアノを弾く方々は超人なので、自分の出番はないと思っていたのだが、この施設では、小学生もポロンポロンと気軽に弾いていたので、私も弾けると思えた。

そこまではよかった。
こんな風に弾けると勇気が出たのは自分すごいと思った。
しかし、この後、一番かっこ悪いことをしてしまった。

よし、弾いてみようと椅子に座り、弾き始める。
最近の一番のお気に入りで、ようやく納得いくように弾けるようになった曲を選んだ。

しかし、30秒ほど経過したところで、やっぱり緊張していたのか間違い、分からなくなって途中まで弾いて終わってしまった。
誰も大して気にもとめていなかったので、何事もなかったように立ち去れたのはとても救いだった。
別に今日のために弾いてきた曲でもない。
だけど、

くやしいーー!!

しかも、演奏をやめて立ち去った直後、主人が一言、
「なに自信がないです、みたいに弾いてるんだよ」
と言ってきた。

え!!!それ、一番かっこ悪いじゃん!!!!!!

「自信ないので間違えますよー、ほら、間違えた」
みたいに見えていたらしい。

うわー、それ一番かっこ悪い。
弾くなら、堂々と弾かないと、中途半端だ。

確かに、私はビビりながら弾いていた。
楽譜がないという状況を不安に思ったことが原因かもしれない。

くやしさと恥ずかしさの感情がうわーっと脳内にあふれてきたとき、過去、緊張の中で自己ベストを出す方法を思い出した。

それはその場を楽しむということ。

私の場合、受験のときでも部活の試合でも、絶対受かる、絶対勝つ、というマインドではたいてい緊張して、自分の力を存分に発揮できない。
よって、「その場を楽しむ」というマインドが今の自分のベストを出し切って一番うまくいくと学んだ。

私も、ピアノを弾く前に「その場を楽しむ」というマインドセットをしたら、もっと満足のいく演奏になったのかも。
曲のイメージをして、ピアノの音色の響きを楽しみながら弾く、みたいな。

ほんの30秒の出来事だったが、この悔しさと恥ずかしさはこれからのいい学びになった。

子どもたちもピアノを習っていて、ステージに上がってコンサートも出ているが、私よりよっぽど堂々としている。すごいなあと思った。

ちなみに、私が今後やりたいことを追記する。
将来、子どもたちがひとり立ちをした後は、自分の習い事としてピアノ教室に通いたいと思っている。

もっと感情が乗っている演奏をしたいし、ジャズも弾けたらかっこいい。
老後は、ちょっとしたところでよいから自分の演奏で、リラックスできる場をつくる活動をしたいとぼんやり考えている。

やりたいことは口に出すといいというから、ここに載せておく。

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